気に入らないことがあると大声で叫んで泣き出す。
落ち着きがなくて座っていられない・集中力がない。
何かとすぐに怒り出す・キレやすい。
程度の差はあれ、子供の行動に頭を抱えることがありますよね。 子育ては忍耐!と言いますが、私たち親も人間なのでイライラするし、一連終わるとげっそり疲れてしまいます。
それ、「低血糖」が原因かもしれません!
「低血糖」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 糖を摂ると代謝の為にインスリンが分泌されますが、血糖値が一気に上がるとインスリンも多く分泌され、その後で一気に血糖値が下がってしまう状態のことを言います。血糖値なんて中年以降に気にすれば良いこと、まだ若い子供の血糖値を気にする必要なんて、と思われる方が多いかもしれませんが、最近「低血糖」の子供が増えているそうです。
日々の食生活でこのようなことが多く、冒頭に挙げた行動に悩んでいたら、低血糖を少し疑ってみてください。
食べ順や必要な食物を覚えておくだけ
血糖値急上昇→インスリン過剰分泌にならないようにすると、低血糖状態を避けることができます。甘いものを食べ過ぎないようにしたり、食べる間隔を空けすぎないようにしたり意識すると、効果的です。 お菓子や主食の炭水化物を食べさせる時には、空腹にいきなり入れるのではなく、おやつだったら牛乳や豆乳を一緒に飲んだり、ご飯の時だったら先に野菜や汁物を食べたりするようにすると大分変わります。
わが子の場合、元々意識していたので問題行動に深刻に悩んだことはありませんでしたが、さらにしっかり実践してみると、子供の変化に改めて驚きました。 精神状態が落ちついて穏やかになった、大声で叫ぶことがなくなるので何かあった時はしっかり話し合いできるようになった、どっしり座っていられるようになった、勉強や工作など座って取り組む作業の集中力が高まった・・・などがわが子に見られた変化です。 時々、お友達と遊ぶ時などに甘いお菓子を食べたりすると、その日の夕方は泣き叫び放題、わがまま放題になってしまいます。。
大人も!食べたいもので体調がわかる
「低血糖」とは少し別の話となりますが、大人のイライラなども「栄養不足」が原因になっている可能性があることをご存知ですか?「何か無性に食べたくなるもの」で、どんな栄養が不足しているかが分かるのです。 例えば甘いものが食べたくなる時は、「タンパク質」が不足しています。イライラした時につい甘いものに手がのびてしまいそうな時は、スイーツでなくタンパク源となるものをよく噛んで食べると、食べた後の罪悪感やダルくなりませんよ! また、スイーツの中でも特にチョコレートが食べたくなる時は、「マグネシウム」が不足していると言われます。マグネシウムは海草類やナッツ類、大豆などに豊富に含まれているので、意識的に摂取してみてください。 おせんべいや唐揚げのような、しょっぱいものが食べたくなる時は、「ミネラル類」が不足しているそうです。カルシウム、鉄、亜鉛、ナトリウム、カリウムなどです。
身体とは上手くできているもので、健やかな生命活動を維持する為に不足しているものがあると、危険信号を発しているのですね。
子供のおやつというと、どうもお菓子のイメージが強くて、市販のお菓子は特にお砂糖がたっぷり使われた、よく考えると子供には刺激が強いのではないかと思うものが多くあります。
そんなときは、ゴマをまぶしたおむすびや、ナッツや昆布など乾きもので外出時にも持ち運びしやすく準備の手間がかからないものを用意して。最近はスーパーやコンビニでも意外と多くありますよ。 ぜひ、糖分を過剰摂取することないように気をつけてみてください。
子供の精神状態が安定していると、私たちも穏やかな気持ちで落ち着いて、子供と向き合うことができます。ガミガミ怒ることが減るので育児ストレスも減らせて、時間的にも精神的にも余裕ができるはず。 ちょっとの知識を覚えるだけで、子供にとっても親にとっても優しい育児ができる! ぜひお試しください!
CHANTOママライター/佐野亜衣子