近年、続々と登場している調理家電といえば「電気調理鍋」です。いずれも時短調理や手間の軽減に役立つことから、共働き世帯にとっては手放せない家電になりつつあります。

 

しかし、「電気調理鍋って高いんじゃないの?」と思っている人が多いのも事実。値段を見て、購入を断念した経験のある人もいるのではないでしょうか。

 

そんな人に知ってほしいのが、アイリスオーヤマの「電気圧力鍋 KPC-MA2」です。なんとこの電気圧力鍋、お値段は1万8800円と、かなりリーズナブルな部類となっています。それでいて汎用性の高さは抜群! 一体どんな調理に使えるのかお教えしましょう、

 

2~3人分の調理に最適なコンパクトサイズ

アイリスオーヤマの電気圧力鍋の調理容量は1.4リットルとなっており、2~3人分の料理を作るのにちょうどいいサイズです。本体の大きさは幅約282×高さ約213×奥行き約286mm,重さは3.6kgとなっています。多くの電気調理鍋は大きくて場所をとるイメージがありますが、こちらは5.5合炊きの炊飯器くらいのサイズです。

 

基本的な構造は一般的な圧力鍋と同じで、大きく異なるのは、本体に温度センサーを搭載したマイコンヒーターが付いている点。これにより調理中の火加減を気にしなくていいのが、電気圧力鍋の最大の特徴です。

 

▲本体のつまみを回して項目を選択し、「決定ボタン」を押す

 

本体には付属のレシピブックと同様、65の自動メニューが搭載されており、メニュー番号を選ぶだけで適切な調理を行います。カレーやおでんなどの一部メニューは予約調理にも対応しており、1~12時間の範囲で30分単位で時間を設定可能です。

 

▲無水カレーの場合、加圧時間は15分だが、圧力がかかるまでの時間と圧力が抜けるまでの時間を加えて、完成までに約55分かかる

 

電気調理鍋の定番メニューのひとつである「無水カレー」を作ってみると、圧力調理にかかった時間は約55分でした。食材を入れて約1時間ほったらかしておくだけで野菜たっぷり&とろとろのカレーが完成するなんて、忙しいママにはありがたいですよね。

 

▲野菜が苦手な子どももこれならよろこんで食べてくれるはず。通常の鍋で作るよりも短時間で煮込み料理が完成した

 

さらに高機能な電気調理鍋と比較しても、仕上がりの差はほとんどありません。ただし、調理中の自動かき混ぜ機能がない点と、自動メニューでは食材の量に関係なく加圧時間が固定されている点は注意が必要です。もちろん、手動で調理時間を設定できるモードもあるので、慣れてきたらレシピブックとは異なるアレンジを加えてもいいでしょう。

 

55分でとろとろの豚の角煮が完成

「豚の角煮」といえば、時間のあるときにゆっくり作る料理。しかし、アイリスオーヤマの電気圧力鍋を使えば、たった55分でとろとろの豚の角煮が完成します。

 

▲塊肉が短時間で柔らかくなるのは圧力鍋のいいところ

 

今回はレシピの分量どおりに食材をセットして自動メニューで調理したのですが、肉の柔らかさはバッチリ。しかし、味の染み込みはあと一歩かなという感じがしました。とはいえ、これは味の好みもあるので、醤油の量を増やすなど、レシピに自分なりの改良を加えるといいかもしれません。

 

同じことはガスやIH対応の圧力鍋でもできますが、やはり加熱中に一切手をかけなくていいのは楽チン。これなら敬遠しがちだった豚の角煮など時間がかかる煮込み料理を作るハードルがグッと下がりそうです。

 

卓上鍋としても使えるからホムパでも活躍

アイリスオーヤマの電気圧力鍋は、圧力鍋としてだけでなく、卓状で使えるグリル鍋にもなります。すき焼きや寄せ鍋などの日々の食事はもちろん、チーズフォンデュなどちょっと華やかな料理をホームパーティーで振る舞いたいときにも活用できます。

 

▲卓状で取り分けやすい高さを考えて設計されている

 

今回は煮込み料理や鍋ものの調理に使ってみましたが、ごはんもの、蒸し料理、スープ、発酵調理、低温調理、お菓子作りの自動メニューも搭載しています。「圧力鍋=煮込み料理」のイメージでしたが、実はそうじゃないんです。

 

これだけ多彩な料理に使えて1万円台となると、買わない手はありません! ぜひ電気調理鍋選びの候補のひとつに加えてみては?

 

アイリスオーヤマ 電気圧力鍋 KPC-MA2

本体サイズ:幅約282×高さ約213×奥行き約286mm

重さ:3.6kg

満水容量:2.2リットル

消費電力;800W

 

文/今西絢美 撮影/篠田麦也