子どもの突飛な発想には、ときどき大人でさえも驚かされます。中には自由な視点で物事を捉えて、便利な道具を発明したりする子どもも。今年2月に放送された『報道ランナー』(フジテレビ系)では、小学生が考案した自転車の迷惑駐輪撃退方法に迫っていました。

 

花壇があるように見える仕掛けが効果を発揮!

多くの人を悩ませている「自転車の迷惑駐輪」。大阪府豊中市は迷惑駐輪を撃退するべく、大阪大学や商業施設と共同で「シカケコンテスト」を開催しました。同コンテストでは小学2年生男子のアイデアが選ばれ、1月から実用化に向けた社会実験が実施中です。

 

採用されたアイデアは“幻の花壇”を設置するというもの。はた目からは花が植えられた花壇にしか見えませんが、近づくと花壇ではなく「絵」だということがわかります。この絵は目の錯覚を利用して、立体的に見える「だまし絵」になっているそう。発案者の小学生男子は「なぜ花の絵にしようと思ったのか」という問いに、「きれいなものの上に物を置く人はいないから」と答えました。

 

だまし絵の花壇を設置した効果は目覚ましく、以前は平均50台以上あった迷惑駐輪が2割ほど減少。視聴者からは「素晴らしい取り組みとアイデアだね!」「トリックアートで迷惑駐輪を防ぐなんて、大人じゃ思いつけないな…」といった反響の声が寄せられています。