肺炎やインフルエンザなどの予防に効果的な“ビタミンD”。しかしどんな方法で摂取すればいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか? 以前放送された『バゲット』(日本テレビ系)では、ビタミンDの効果的な摂り方やレシピを紹介していました。

 

ビタミンDはインフルエンザなどの予防に効果的!?

同番組に登場した東京慈恵会医科大学の浦島充佳教授は、「ビタミンDを継続的に摂るとインフルエンザや気管支炎、肺炎などの発症が2割少ないことがわかりました」と明かしています。ビタミンDは人の“免疫力”を正常に働かせるために必要な栄養素で、気道の“粘膜”からウイルスが感染するのを予防する働きが。

 

また同番組には管理栄養士の安中千絵さんも出演し、ビタミンDについて解説してくれました。ビタミンDは紫外線を浴びると体の中で生成されます。しかし冬は日照時間が短くなるため血中濃度が夏の約半分に。日光浴でビタミンDを生成するには夏で約30分、冬は1時間ほど必要です。

 

日光浴を毎日行うのは難しいですが、ビタミンDは食材から摂取することが可能。

 

たとえばしらすやサケ、サバ、干ししいたけ、きくらげ、まいたけ、卵といった食材にはビタミンDが多く含まれています。ビタミンDが豊富な食材を取り入れれば、日光浴よりもビタミンDの摂取は手軽に。

 

安中さんは1日に必要なビタミンDを摂取できる料理として、「しらすTKG」を紹介しました。ご飯の上にしらすや刻んだ小松菜、卵をのせるだけなのでとっても簡単ですよ。

 

ビタミンDをたっぷり摂れるお手軽レシピ

次は安中さん直伝の「Wきのことセロリのスープ」の作り方をご紹介します。

 

用意する材料はまいたけ(100g)、えのきだけ(100g)、セロリ(40g)、にんじん(20g)、鶏ガラスープのもと(大さじ1)、オリーブオイル(小さじ1/2)、パセリ(10g)、水(600cc)です。

 

まずオリーブオイルを鍋に入れたら、まいたけとえのきだけ、にんじん、セロリを投入してください。水を加えて野菜がしんなりするまで加熱し、あとは鶏ガラスープを加えて煮込むだけ。最後にパセリをのせて彩りを添えましょう。セロリに含まれるビタミンCには抵抗力を高める効果が。さまざまな種類のビタミンをスープでまとめて摂れるのはうれしいですよね。

 

安中さんは他にも、味つけいらずな「サバ缶 炊き込みご飯」を伝授。

 

まず洗って水に30分浸けたお米(2合)と刻み塩昆布(15g)、しょうが(10g)、しめじ(100g)、サバ缶(150g)を汁ごと入れて、混ぜずにそのまま炊きましょう。炊きあがったところに、三つ葉(30g)と白いりごま(大さじ1)を加えれば完成です。「サバ缶 炊き込みご飯」に使うしめじは“天日干し”したものがおすすめ。紫外線を浴びることで、“エルゴステロール”という物質がビタミンDに変換されます。

 

番組を見た視聴者からは、「きのこ好きにはたまらないスープ! 簡単だし、すぐに作れそう」「味つけしなくていいのは高ポイントだね」といった反響が上がりました。