将来的な食糧危機を懸念する声も少なくありませんが、海外では代替肉などの「フードテック」が注目されている模様。健康志向の人などにも需要が見込まれているようです。一体どのような分野なのでしょうか。

「フードテック」っていったい何?

「フードテック」とは食品関連分野にテクノロジーを融合させた、新しい分野のサービスやビジネス。今年1月に放送されたネットニュース番組『AbemaPrime』(AbemaTV)では、“食の未来”としてフードテックを特集していました。

 

番組によると近年フードテックの分野では、「人工肉(小麦や大豆などの植物由来の“肉”)」「細胞培養(動植物の食べられる部分の細胞を抽出し培養)」といったものが開発されているとのこと。その他ミドリムシやコオロギといった“新食材”も注目されているようです。

 

また昨年5月には代替肉メーカー「ビヨンドミート」がナスダックに上場するなど、現在進行形で市場が拡大しているフードテック。2025年には、8000億円規模まで市場が成長するとも推定されています。

 

番組で日本細胞農業協会理事の杉崎麻友さんは、フードテックによる培養について「生きている動物から幹細胞という増えやすい細胞を取り出してきて、それを培養するので、倫理的な問題点もクリアできると思う」と解説。ちなみに彼女は“培養のフォアグラ”を食べたことがあるそうですが、「天然のものよりも美味しい」と語っていました。