村井佳恵さん 大阪府在住、35歳。夫33歳、長男3歳の3人家族。2級建築士で、プランナーとしてリフォーム会社に勤務。仕事のため、整理収納アドバイザーの資格も取得。
育児が落ち着いて働きはじめたとたん 片づける時間がとれずに 部屋がカオス状態に…
育児が落ち着いたころに復職したはずが、予想以上に時間がなくなり、家がまったく片づかない事態に! 家事も育児もうまくまわらず、ストレスフルな毎日のなかで、村井さんが見つけだした打開策とは... 長男の出産後に退職し、2年半は専業主婦をしていました。今年の春、育児もちょっと落ち着いたので週5日、働きはじめて…すると、生活が激変。急に時間がなくなって、帰宅したらバッグは床へ投げ出し、郵便物はキッチンカウンターに置き、とにかく夕食を作るためキッチンに急行…という毎日になりました。そのうち、部屋があちこち乱れはじめてしまって。 専業主婦のころは、領収証なら分類してファイリングするなど、きちんと整理していたんです。ところが、分ける時間がないし、ファイリングもめんどうに…。食材は、週1でまとめ買いをするようになったものの、在庫が把握できなくなり、「しょうゆが切れそう!」「玉ねぎがない!」ということが続出。家事が進まず、息子の生活リズムが乱れ、就寝時間がずれて、ぐずることが多くなりました。家も家事も片づかないことで、毎日、罪悪感でいっぱいでした。平日は毎晩、夫と会議。衣類やキッチンの収納は佳恵さん、書類や取り扱い説明書は夫、と得意分野を担当し、アイデアを出し合った。
片づけられない日々が 1か月続き、夫と緊急会議 "週末プチ改造"を決意!
部屋が乱れはじめて1か月、“これではストレスがたまるばかり。ラクに片づけば、家事も育児もうまくまわるのに”と、収納の見直しを模索しはじめました。 考えてみると、使う場所のそばに物をしまっていないから、動きにロスが多いんですね。大きな収納スペースが押し入れしかないのに、それをうまく使いこなせていないことも問題でした。 簡単に片づくしくみを作るため、“大幅に模様がえをしたい”って、夫に相談してみました。すると、夫も乗り気になってくれて。物の置き場所や押し入れの活用方法など、一緒に計画してくれました。結果、まとまった時間がある週末に、思いきって家の“プチ改造”を決行することになったんです。 息子は、車で20分の実家にあずかってもらうことに。物を運ぶとき、子どもが足もとで遊んでいると危険だと思って。おかげで、作業がスムーズに進みました。
子どもの世話を実家に頼んで、改造に集中。散らかったおもちゃにはばまれることもなく、子どもコーナーの改善にも着手できた。
仕事が忙しくても5分で片づく部屋に!毎日、キレイをキープできる
プチ改造でめざしたのは、“ワンアクションで片づく家”です。そのため、“動線に合わせて物をしまう”を心がけて、物の定位置を決めていきました。たとえば、メイクはダイニングでするので、コスメ類はテーブルの近くを定位置に。押し入れにあった保育園グッズは、息子がいつも遊んでいる子どもコーナーへ。これだけで、朝の身支度がスピードアップしました。 課題の押し入れは、つっぱり棒やラックを利用して、奥までくまなく使えるように。家族みんなが片づけやすいよう、収納ケースにはラベリングもしました。
「村井さん流」キレイを キープするコツ
悩んでいた散らかりやすいものの収納を重点的に改善。ラックやかごを利用して、ワンアクションで片づくしくみを考えたら、毎日キレイが続くようになりました。 今では、どこにしまうかをいちいち悩まずにすみ、朝、掃除機をサッとかけ、寝る前に5分片づけるだけで、いつもスッキリ! なによりの成果は、家事を始めるときに “まず片づけなきゃ…”と、マイナスから始めていたのが、ニュートラルからスタートできるようになったことですね。
DMにまぎれがちな 大切な領収証類は 新聞ラックへ
「イケア」の新聞ラックをテーブルに吊り、クリアファイルを中へ。領収証類は、DMと分けてファイルに一時保管して、週末に整理。
散乱しがちなパジャマは 脱いだら専用のBOXに ほうりこみ収納
パジャマや1回着ただけの衣類は"脱ぎっぱなしBOX"を用意して、ほうりこむだけに。洗濯するときは、かごごと運べて便利。
冷蔵庫の在庫は ホワイトボードで管理 使ったら消すスタイルに
冷蔵・冷凍とエリアごとに在庫を書く・消す方法で管理。さらに手作りマグネットを"お買い物コーナー"に貼り、買い忘れを防止。 〝週末プチ改造〟のポイントは「動線」と「押し入れ」にあり!