関西編に引き続き、関東篇も私の独断と偏見に基づいて鉄道のニュースをピックアップします。昨年はJR・相模鉄道直通線が開通するなど動きの多い年でしたが、今年も話題には事欠かない年になりそうです。

定着するかJR「高輪ゲートウェイ駅」

このところ、関東在住の友人との間で話題となるのが新駅「高輪ゲートウェイ駅」です。「高輪ゲートウェイ駅」は田町駅~品川駅間にでき、山手線と京浜東北線が乗り入れます。周辺には都営浅草線・京浜急行電鉄の泉岳寺駅があります。「高輪ゲートウェイ駅」の仮開業は2020314日、本開業は2024年度とのこと。新駅開業に伴い、駅周辺の再開発も行われる模様です。

 

「高輪ゲートウェイ駅」の話題といえば、何といっても個性の強い駅名でしょう。駅名の公募では第一位が「高輪」第二位が「芝浦」、「高輪ゲートウェイ」は130位でした。

 

「高輪ゲートウェイ」に決まった理由としてはいろいろありますが、一つには駅周辺の再開発プロジェクト名が「グローバルゲートウェイ品川」であり、それに「高輪」を加えたということです。Twitterを見ると、一部の高齢者は「高輪ゲートボール」で覚えているとか。果たして山手線30番目の駅「高輪ゲートウェイ駅」は人々に親しまれるのでしょうか。

東京~伊豆間の特急輸送が大きく変わる

今年、関東圏の新車で最も話題となるのはJR東日本「サフィール踊り子」ではないでしょうか。全車グリーン車以上の観光特急となり、JR東日本初の1+1列の「プレミアムグリーン車」が導入されます。また、様々な麺類メニューが楽しめる「ヌードルバー」やグリーン個室など、多くの人々をアッと言わせるような仕掛け満載の車両です。

 

運行区間は東京・新宿~伊豆急下田で、運行開始は2020年春を予定しています。「サフィール踊り子」のデビューに伴い「スーパービュー踊り子」が引退します。また、E257系も「踊り子」に投入されることから、国鉄時代から活躍してきた185系の廃車も加速するでしょう。185系の引退は2021年春とされています。

 

このように今年は東京~伊豆間の特急列車にとっては大激動の年になりそうです。JR東日本と相互直通運転を実施している伊豆急行の動きにも注目したいですね。

JR鶴見線も大きく変わる

JR東日本の話題の中では地味ですが、314日のダイヤ改正で鶴見線も大きく変わります。鶴見線では日中の運行体系が変更に。現在、日中時間帯の鶴見駅では平日20分間隔、土休日30分間隔で列車が発車しています。ダイヤ改正後は平日、土休日ともに鶴見駅発毎時10分、30分、50分(10時~15時台)に統一。ただし、行先はバラバラです。下の表をご覧下さい。

 

鶴見駅発 10:10:浜川崎行き、10:30: 扇町行き、10:50:海芝浦行き 11:10:浜川崎行き、11:30:武蔵白石行き、11:50:扇町行き 12:10:海芝浦行き、12:30:浜川崎行き、12:50:武蔵白石行き 13:10:浜川崎行き、13:30:海芝浦行き、13:50:扇町行き 14:10:武蔵白石行き、14:30:浜川崎行き、14:50:海芝浦行き 15:10:浜川崎行き、15:30:武蔵白石行き、15:50:扇町行き

 

現行の休日昼間ダイヤ(10:0016:00)と比べると、列車本数が多くなります。たとえば、ホームから海と工場が眺められる海芝浦駅へ向かう列車は鶴見駅発が3本から4本に。それでも、他の首都圏の路線と比べると列車本数は少ないので、事前に時刻表でチェックすることをお忘れなく。この他、平日夕方時間帯の列車増発、土休日の朝夕時間帯の列車本数の見直しが行われます。

普通電車10両化を進める小田急電鉄

今年行われるダイヤ改正をザッと見て、改めて「すごい」と思ったのが小田急電鉄です。小田急は2018年に代々木上原~登戸間の複々線化が完成し、白紙ダイヤ改正を行いました。以降、複々線のメリットを活かしながら、アップグレードを続けています。

 

3月14日に行われるダイヤ改正の注目点は平日朝に運行される各駅停車の10両化です。現在、平日に新宿駅に到着する7時55分~8時35分で、10両編成で運行される各駅停車新宿行きは1本です。ダイヤ改正ではこれを5本に増やします。注目した理由は単純に「私鉄の各駅停車で10両編成はすごいな」ということ。関西だと多くても8両、本線でも4両編成の普通も珍しくありません。今後も小田急では各駅停車の10両を進めていくことでしょう。

 

この他にも列車増発や特急ロマンスカーの増発、車型変更が行われます。注意点は新百合ケ丘1300分~1608分に発着する新宿~唐木田間の急行、新宿22時43分発以降の多摩線直通急行が新百合ケ丘で種別変更することです。これらの列車は多摩線内では「普通」となり、各駅に止まります。

 

昨年も大激動だった関東の鉄道界。今年も目が離せません。

 

文・撮影/新田浩之