赤ちゃんが風邪を引いて、鼻水で息ができない様子はとても苦しそう。

まだ自分で鼻のかめない赤ちゃんのため、鼻水をすっきり取ってあげたくなりますね。

そんな時によさそうな「鼻吸い器」ですが、本当に効果的なのでしょうか?

 

今回は、子育て中のママ&パパに、鼻吸い器を持っていたかどうか、役立ったのかどうかを聞いてみました。

手動・電動、それぞれのタイプの鼻吸い器の使い方やメリット・デメリットも紹介します。

目次

みんなの「鼻吸い器」所持率。いつから使える?

今回、0歳から14歳のお子さんがいるママ&パパに、「赤ちゃん用の鼻吸い器を持っていますか(持っていましたか)?」と質問してみたところ、回答は以下のように。

 

  • 持っている(持っていた)…92%
  • 持っていない(持っていなかった)…8%

 

と、9割以上の人が「持っている(いた)」という、驚きの高所持率となりました。

 

比較的小さなグッズのため気軽に購入できるのも理由の1つですが、それだけ赤ちゃんの鼻水のケアに困っているママ・パパが多いことの表れともいえます。

鼻吸い器の使い方とタイプ別メリット&デメリット

市販の鼻吸い器には、おおむね次の4つのタイプがあります。

 

  • 手動タイプ(片側にポンプがついていて、シュポシュポと押して吸い込む)
  • 手動タイプ(大人が反対側から口で息を吸う)
  • 電動タイプ(据え置き型)
  • 電動タイプ(ハンディ型)

 

それぞれ、次のようなメリットやデメリットがあります。実際に使っていた人の声とともに紹介します。

手動ポンプ型鼻吸い器の使い方とメリット&デメリット

手でゴムのポンプをシュポシュポと押し、その空気圧で鼻水を吸い込む鼻吸い器です。

 

今回のアンケートでは8%と、使っていた人は少ないですが、次のようなメリットもあります。

 

「人から聞いたところによると、口で吸うタイプは親にも風邪がうつってしまう可能性があるとか。これはその点は安心ですね」(Wさん・31歳・3歳児と0歳4ヶ月児のママ)

 

デメリットとしては、赤ちゃんが嫌がって動き回る場合、片手で鼻にノズルを密着させながら反対の手でポンプを押すのはけっこうタイミングが難しく、失敗しやすいという点があげられます。

口で吸う鼻吸い器の使い方とメリット&デメリット

チューブの片方を赤ちゃんの鼻の穴に当てて、反対側から大人が口で吸うことで鼻水を吸いだします。

 

中間には取れた鼻水をためておく部分があり、直接鼻水が口に入ってくることはない構造になっています。

 

片手で赤ちゃんの顔を支え、もう一方の手でノズルを鼻の穴に合わせます。両手が使えるため比較的使いやすいのでしょうか、アンケートでは75%の人がこのタイプを使用していました。

電動据え置き型の鼻吸い器の使い方とメリット&デメリット

小児科や耳鼻科にあるのと同様に、AC電源でしっかり鼻水を吸い取ってくれるタイプです。

 

吸引力は全タイプの中でもっとも強く、強すぎるとしても調節できるものがほとんど。

 

「最初、手動の鼻吸い器を使ってみたのですが、ほとんどまともに吸えたことがなく…今回思いきって買ったら、ネバネバの鼻水も見事に取れて、なんだ、吸引力の問題だったのか!と思いました」(Hさん・29歳・0歳7ヶ月児のママ)

 

ただし、コンセントにつないだ状態でしか使えないことや、動作音が大きめなので、眠っている時にサッと鼻水を吸ってしまおう…と思っても、音で赤ちゃんを起こしてしまう可能性があることなどがデメリットです。

 

今回のアンケートでは10%の人がこのタイプを使用していました。

 

電動・据え置き型の価格は1万円を超える製品が多いことも、所持率の低さの一因かもしれません。

電動&ハンディ型の鼻吸い器の使い方とメリット&デメリット

ハンディ型は、電動タイプの吸引力と、外出先やコンセントの届かない場所でも使用できるというメリットを兼ね備えた鼻吸い器です。

 

価格も据え置き型よりは手頃なこともあり、今回のアンケートでは25%の家庭で使用されていました。

 

吸引力は据え置き型と比べるとやや劣りますが、音は比較的静かなものが多く、

 

「やっぱり、手動式でノズルを鼻に当てるのと吸引の両方を同時にやるよりは、吸引は機械におまかせの方がやりやすいですね」(Aさん・34歳・5歳児と1歳児のママ)

 

という声もありました。

鼻吸い器は役立った?アンケートで確かめてみた

鼻吸い器を持っていたママ・パパたちに、実際に鼻吸い器はフル活用できたのかどうかも聞いてみました。

 

すると、

 

・役立った…50%

・あまり役立たなかった…50%

 

と、結果はちょうど半々に。

 

そこで理由を聞いてみました。

「鼻吸い器が役立った」ママ・パパの声

「長男がよく鼻づまりするタイプで、口呼吸が癖になるのが怖かったので購入しました。意外と嫌がらなかったため、こまめに使用していました」(Sさん・36歳・4歳児と2歳児のママ)

 

「小児科では、いつでも鼻吸いにきていいと言ってくれますが、結局予約が必要。しかもそもそも予約取れなくて行けなかったり…鼻を吸うためだけに病院に行って違う病気をもらって帰ってきたり、帰ってきたら既に鼻水でパンパン、なんてこともあります。その点、家庭用鼻吸い器は、病院ほどは強力ではありませんが、いつでもすぐこまめに取ってあげられるのがうれしいです。最初は手動を使っていましたが、兄弟がいると移し合いで長引きがちなので、疲れないよう電動に切り替えました」(Nさん・37歳・3歳児と1歳児のママ)

「0歳から保育所にいっていたため、定期的に風邪を引いてしまい…鼻水を吸ってもらうために病院に行くのがけっこう大変でした。鼻吸い器を買ってから、かなり通院時間の負担が減ったと思います」(Mさん・33歳・2歳児のパパ)

「鼻吸い器が役立たなかった」ママ・パパの声

「使うと毎回泣いてしまうので、だんだん使わなくなりました」(Yさん・36歳・3歳児のパパ)

 

「子どもも嫌がるし、上手く吸えなくて、ただ泣かせるだけでした。2回ほどチャレンジして、二度と使わなくなりました」(Mさん・33歳・1歳児のママ)

 

「子どもはなんとかやらせてくれたのですが、まだ奥に鼻水がたくさん残っている感じで思いのほか吸えなかったです」(Yさん・30歳・4歳児のママ)

 

「取った後の鼻水の処理がちょっと面倒だったので、だんだん器具は使わず、ティッシュでとるようになってしまいました。二人目は最初からティッシュオンリーで鼻水をとっています」(Hさん・35歳・3歳児と1歳児のママ)

 

と、子どもが嫌がらなければとても効果的なものの、どうしても嫌がる子も一定数いたようです。

 

中には、

 

「上の子は本当に泣いてしまってムリでしたが、下の子は拍子抜けするほどすんなり。中耳炎になりやすい体質だったのですが、特に手動から電動の鼻吸い器に替えてからは耳鼻科通いが激減しました」(Fさん・37歳・6歳児と4歳児のママ)

 

という人もいて、嫌がる子・平気な子は、本当に人それぞれということが分かります。

鼻吸い器のまとめ

鼻吸い器を使っていない人からは、「綿棒で取っていますが、やはり急に動くとヒヤッとします」「ティッシュやガーゼですら嫌がるので、流れるままのことも…」というコメントもあり、赤ちゃんや子どもの鼻水についてはみんな苦労していることがうかがえます。

 

子どもが自分で上手に鼻がかめるようになるまでは数年間の辛抱ですが、それまでの間、上手に器具を使って乗り切れれば助かりますね。

 

購入を検討している人は、買うか買わないか、買うならどのタイプにするか…など、今回の記事もぜひ参考にしてみて下さいね。

 

文/高谷みえこ