子どもは新陳代謝が盛んで、ふと気づくと大量の耳垢が溜まって入ることもしばしば。しかし過剰な耳掃除は、思わぬ病気の原因になることもあります。今回は、耳掃除をやり過ぎることによって引き起こされる病気と、正しい耳掃除の仕方をご紹介します。

 

そもそも耳垢って、なんでしょう?

私たちの耳は、耳の穴〜鼓膜〜音を聞き取る神経のある部位まで、「外耳・中耳・内耳」の3つの部分に分かれています。 このうち耳垢が溜まる場所は、「外耳」を構成する「外耳道」です。 外耳道では、耳の中の乾燥を防いだり、耳の奥にゴミや細菌・ウイルスなどが入らないように、粘液が分泌されています。 この粘液に、空気中の埃外耳道の垢などが付着して固まったものが「耳垢」です。

 

 

引用:日本耳鼻咽喉科学会「耳科・聴覚」

 

耳掃除によって外耳道が傷つくと…

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外耳道は音の通り道ですので、耳垢が詰まって塞いでしまうと音が聞こえにくくなったり、違和感が生じることがあります。 適度に耳掃除をして溜まった耳垢を出すのは必要なことですが、デリケートな部分なので綿棒や耳かきで傷をつけてしまうことも。 小さな傷は自然に治ることがほとんどですが、常に蒸れている外耳道では傷が悪化すると炎症が起こりやすく「外耳道炎」に進行することも少なくありません。 さらに外耳道に常在するカンジダなどのカビが、傷のできた部分で繁殖して「外耳道真菌症」を発症することもあります。

 

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