仕事を円滑に進めるためにも、職場の人とのコミュニケーションは欠かせません。 ちょっとした雑談によって同僚と打ち解けられたり、新しい仕事に結びついたりなんてこともあります。しかし、ときにはそれがトラブルになってしまうことも。

 

実は、トラブルの原因になりやすい話題は4つあります。 職場では避けた方がいい話題について、詳しくみていきましょう。

 

誰も得をしない金銭関係の話

お金の話というのは、たとえ親しい友人との間でも気を付けたほうがいい話題。職場においても、もちろん同じことが言えます。

 

家計の話を掘り下げない

とくに働く女性が気をつけたいのは、家計に関する話題です。ワーママが多い職場の場合、家計のやりくりや貯金方法について情報交換をするような場面も珍しくはありません。 しかし、なかには金銭的な事情で働いている人もいます。雑談のつもりで悪気なく話を振った結果、意図せずして相手を傷つけてしまうことがあります。 有益な情報を交換しあうこと自体は悪いことではありませんが、あまり深く掘り下げないほうが無難です。

 

年収の話をしてもいいことはない

家計の話題以外で気をつけたいのは、やはり年収の話題。 同僚から世帯年収を聞かれて仕方がなく明かしたところ、次の日から相手の態度がおかしくなったり、話してもいない人にあっという間に話が広がってしまっていた、というような話も聞くことがあります。

 

周りより収入が多ければ嫉妬や誤解などが生まれやすく、少なければ見下されたり憐まれたりする話題なので、話してもいいことはありません。 そういう話が大好きな人も少なくはないので、金銭関係の話を振られてしまったときには具体的な金額などは明かさず軽く流すのが得策。

 

もちろん、自分から他人の収入などを聞くのも避けるべきです。

 

宗教の話題はあくまでもフラットな立場で

かなりデリケートな部分も多い宗教の話は、トラブルが起こりやすいので細心の注意が必要です。興味がないと言っている相手に対して、自分が信仰している宗教にしつこく誘うなどの行為は迷惑ととられることもあるので、気をつけましょう。

特定の宗教の悪口はNG

子どもを育てながら働く世代としては、親の老後や終活が話題になることも。そのなかで宗教に関する話になる場合もあるのではないでしょうか。 葬式や法事の手配など、経験のある同僚や先輩の話が参考になることもあるので、宗教の話は絶対にすべきではないとは言えません。

 

しかし。特定の宗教の悪口をいうことはやめるべきでしょう。 例えば、プライベートで強引な宗教勧誘をされていたりすると、思わず職場でも愚痴をこぼしてしまいそうになるかもしれません。しかし、万が一話した相手がその宗教を信仰している人であった場合、トラブルになりかねません。

 

理解できないのであれば批判しない

自分が信仰していない宗教の考え方や教えが理解できないからといって、馬鹿にしたり批判したりするのも避けるべき行為のひとつです。

 

特に、海外出身の同僚が多い職場の場合は要注意。国によっては、宗教の影響力が非常に強く、熱心な信者が多い宗教もあります。日本出身だと具体的なイメージがつきにくいかもしれませんが、宗教の違いが理由で紛争などが勃発している地域もあります。 宗教はそれくらいデリケートな話題だということを理解し、個人の信仰について必要以上に踏み込むのはやめましょう。

政治の話は上手にしなくてはいけない

お金や宗教の話題ほどプライベートな要素が少ないものの、政治の話も注意が必要な話題です。

相手が政治の話に興味があるか見極める

欧米では、色々な人と積極的に政治の話をすることがよしとされている国も珍しくはありませんが、日本では昔から不要なトラブルを避けるためか、政治の話はなるべく話さないようにという風潮が根強く残っています。 とくに年配世代の人は政治の話題を毛嫌いする人もいるので、相手が政治の話題に対してどんなスタンスなのかを見極めて話すべきです。

職場で特定の政党を批判しない

話し相手が政治の話題が好きな人であっても、自分とは全く主義主張が違う人に話題を振ってしまうと、議論が白熱してトラブルにまで発展してしまうというケースもあるようです。 特定の政党を批判したり、自分の支持している政党を必要以上に人に勧めたりというのは、特にトラブルが起こりやすいため、職場ではやめておきましょう。