文章を読む時に求められる「読解力」。今年12月、国立教育政策研究所は昨年実施された「学習到達度調査(PISA)」の結果を発表しました。同調査をキッカケに“高校生の読解力低下”が話題になっています。
“読解力の低下”は読書離れが原因?
そもそも「PISA」とは、経済協力開発機構が3年に1度実施している国際的な調査のこと。15歳を対象に“読解力・数学的リテラシー・科学的リテラシー”の3分野に関する問題を出題します。
今月発表された結果によれば、日本は数学と科学の分野は上位にランクイン。一方で、“読解力”に関しては15位という結果になりました。読解力の順位は2012年の調査で4位、2015年は8位のため徐々にランクダウン。読解力の問題の中でも課題文から必要な情報を探し出す設問や、自由記述の形式で自分の考えを説明する設問はどちらも平均点以下でした。
日本人の読解力が低下しているのは何が原因なのか気になりますよね。同調査によると、読書している人ほど読解力の得点が高い模様。読書時間が「1日1時間~2時間」と回答した生徒の平均得点を見ると、「趣味として読書はしない」「1日31分~1時間未満」の生徒よりも高い傾向にあります。読書していない人ほど点数が低いので、読解力を養うためには本を読むことが大切なのかもしれません。