超高齢者社会とまでいわれている近年、介護サービスの需要は年々高まる一方。その介護サービスの運用に欠かすことができないのが「介護事務」です。
基本的にはデスクワークが中心となる介護事務の仕事は、長く1つの仕事を続けたいという人にも人気が高くなっています。
そんな介護事務の資格をとると、どんなメリットがあるのでしょうか?
そもそも「介護事務」ってどんな仕事?
介護事務とは、介護サービスを提供する施設や事業所などに勤務する事務職です。 受付業務や備品管理、経理や総務業務などの一般事務と同じような業務も兼任することがありますが、介護報酬の請求事務や介護に関するさまざまな手続きを行うというのが特徴です。
なかでも重要な介護報酬の請求事務では、介護給付費明細書、いわゆる「レセプト」と呼ばれるものを作成し、請求を行います。 そのため、介護保険制度に関するある程度の知識と、介護給付費明細書などの書類を作る際に使用する、パソコンの基本的な操作ができる、ということも求められます。
職場によっては人員不足により、介護現場のサポートをすることもあるようですが、基本的にはデスクワークが中心の仕事です。介護事務の資格は、介護事務として働くためには必須ではありません。無資格でも採用されれば介護事務として働くことができます。
しかし、介護事務の資格を取得したほうが就職に有利なことも多く、介護事務として働きたい方が積極的に受験している傾向にあります。
介護事務の資格=即戦力と思われる
上で述べたように、介護事務として働くために必要な資格というのは現在のところはありません。 ただし、介護サービスを提供している施設や事業所は毎日が忙しいために、採用初日から実務を求められることも多くあります。
もちろん、資格無しで採用された場合にも上司などから業務についての説明などがあるかとは思いますが、できれば採用する側としても、即戦力になる人材が欲しいというのが本音です。
そこで、介護事務の資格がとても有利になってきます。介護事務の資格を持っているということは、介護事務に関する基礎的な知識などは身についているということです。そのため、全く知識が無いよりも格段に業務をスムーズに進めることができるので、選考の際に有利になるのです。
就職に強いということ以外にも、介護保険制度に関する知識が身につくというメリットがあります。 介護保険は、40歳になると同時に加入が必須となり、介護保険料を支払わなければなりません。いざ介護保険を利用したい、という時にも、介護保険に関する知識があることが大いに役に立ちます。
現在介護職であるという方にも、介護事務の資格はおすすめです。介護職は体力的にもとてもハードな仕事です。そのため、体力的な限界が来てしまった時に介護事務の資格があると、介護事務への転身という選択肢も広がるためです。