むずむず脚症候群の対策と予防
喫煙、アルコール、カフェインを避ける
就寝前のアルコールや喫煙、カフェインなどはむずむず脚症候群の症状を強くするだけでなく、眠りの質も下げてしまいます。担当医からも指導があると思いますが、胎児への影響も考え、妊娠期間中は避けるようにしてください。
鉄分・葉酸を補う
女性は月経などの影響から貧血になりがち。貧血になるとむずむず脚症候群になったり、月経周期に伴って、むずむず脚症候群の症状がでる人もいます。 日頃からレバーやほうれん草、小松菜など鉄分を多く含む食品を食べることをお勧めします。特に妊娠中は、鉄分と葉酸が不足しがちになるのを聞いたことがあると思います。 貧血や胎児が発達に影響するだけでなく、鉄分や葉酸を補うことは、むずむず脚症候群の対策としても期待できます。食事だけで鉄分を補うのが難しい場合には、サプリメントなども上手に活用してみてください。
ストレッチや運動をする
寝る前のストレッチや運動で、足を動かしてから布団に入ると症状がやわらぎます。夕方に30分程度、軽めのウォーキングをしたり、入浴の際に足をマッサージしたりするのも有効です。 むずむず脚症候群では足を動かしたり、マッサージしたりすると足の不快感がよくなるのでぜひ取り入れてみてください。
むずむず脚症候群では、パーキンソン病で使うような「ドーパミンアゴニスト」と呼ばれるタイプの薬や、てんかんの薬などが使われることがあります。 まずは鉄分や葉酸を補充したり、生活の中で対策をしたりすることが基本。対策をしても良くならない場合には精神科、睡眠科といった外来で相談してみてください。
(※1)日本神経治療学会指針作成委員会 「標準的神経治療:Restless legs症候群」
文:木村眞樹子