「食事を与えない」「保清をしない」「会話や関わりを怠る」など、子どもに必要な養育を放棄する「ネグレクト」が広がっています。もし、身近にいるママ友が「ネグレクトかも?」と気づいたら…あなたはどうしますか? 子どもを守るために、周りの大人には何ができるのでしょうか。
ママ友に「それとなく」聞いてみた(早苗さん/30歳/営業職)
娘が2歳のとき、仲良くなったママ友が「ネグレクト」していることに気づきました。子どもが絵を描いて見せにきても、スマホを見たまま。子どもに話しかけるのは叱るときだけ。 日に日に無表情になっていく彼女の子どもを見ていると胸が痛くなり、ある日それとなく「もしかして、子どもとの接し方で悩んでいたりしない?」と聞いてみたんです。 すると彼女は一瞬驚いた顔をしたものの「うん…実は…」と、自分自身もネグレクトされながら育ったことや、「子どもとの関わりがわからない」ことなどを打ち明けてくれました。 そこで私が「わからないなら一緒に勉強しようよ!」と子育て教室に通うことを提案すると、泣きながらうなづいてくれました。まだ数回しか通っていませんが、少しずつ変化がみられています。 下手に「それじゃダメだよ!」なんて言わなくて本当に良かった。彼女の子育てだけでなく、人生そのものも否定してしまうところでした。