電子レンジでも手軽に作れる「焼きいも」。ホクホクでしっとりした出来栄えが理想的ですが、中身がパサパサになることも多いのではないでしょうか? 以前放送された『教えてもらう前と後』(TBS系)では、美味しい焼きいもの作り方を特集していました。
パサつかない焼きいもの作り方って?
まずは甘いさつまいもの見分け方を紹介。見るべきポイントはさつまいもの切り口で、茶色のほうが甘いさつまいもです。さつまいもは収穫して時間が経つと甘くなるため、収穫したての切り口は新鮮な白色。徐々にでんぷんが糖に変わって蜜が出てくると、切り口は茶色に変わっていきます。
美味しいさつまいもが選べたら、電子レンジを使って焼きいも作りにチャレンジ。同番組では電子レンジ料理研究家・タケムラダイさんが、焼きいもをレンジで作る際のコツを伝授してくれました。釜で焼いたように甘くてホクホクなさつまいもの作り方を見ていきましょう。
はじめにさつまいもをキッチンペーパーで包み、水で濡らします。次はラップに包んで電子レンジで加熱するのですが、ここで使いたいのが耐熱容器。さつまいもを耐熱容器の中に入れずに、フチにのせることで加熱ムラを無くします。加熱時間もポイントの1つで、200Wに設定して8分間温めるのがタケムラさん式。200Wに設定できない電子レンジの場合は、解凍モードに設定してください。
加熱後はすぐに取り出さず、15分~1時間放置すると余熱で甘くなるのだそう。スタジオでは、タケムラさん式で作ったさつまいもを実食。いつもは厳しい意見を出す梅沢富美男さんですら「あっ、美味しい」とコメントしていました。
焼きりんごがたった5分で作れる!?
同番組では焼きいもの作り方だけでなく、焼きりんごを電子レンジで作る調理方法もレクチャー。「1日1個で医者を遠ざける」と言われるほど栄養価の高いりんごは、加熱すると栄養素が約9倍に増加するそう。ここからはタケムラさんと、冷凍生活アドバイザー・西川剛史さんが考案した焼きりんごの作り方を見ていきます。
まずりんごを8等分にカットして、それぞれをラップに包んでから密閉袋に入れて1日冷凍。りんごを冷凍すると繊維が崩れやすくなるため、加熱時間を短くできるそうです。冷凍したりんごを耐熱皿にのせ、グラニュー糖とバターをかけたら軽くラップしましょう。続いて電子レンジを600Wに設定して5分加熱。最後にバニラアイス、グラノーラ、メイプルシロップ、シナモンをお好みでかければ焼きりんごのできあがり。
電子レンジをフル活用した焼きいもと焼きりんごのレシピに、ネット上では「さつまいもを保存容器の上にのせるテクニックは画期的。熱の入り方にムラがあるのは気づいてたけど、この発想はなかったな…」「焼きりんごってオーブンを使う上に20分かかるものだと思ってた! 冷凍するだけで時短になるなんてビックリ」といった声が。
さつまいものおいしさを最大限引き出すために、電子レンジの活用術をマスターしてみてはいかが?
文/牧野聡子