数年前までは長財布が流行っていましたが、ここ最近はミニバッグの流行とともにコンパクトな財布が人気ですね。
コンパクトなわりには小銭もカードもしっかり入る上に、コロンとした小さなフォルムが可愛らしく、長財布ユーザーからコンパクト財布ユーザーに切り替えたという人も多いようです。
しかし、ただ流行に乗ってコンパクト財布に乗り換えると、「どうもしっくりこない…」ということになりかねません。今回は使っていて満足度の高い財布を選ぶポイントをご紹介したいと思います。
人気の財布に惑わされず使いやすさを重視する
財布に一番に求めるものは、人それぞれでしょう。お気入りのブランドのもの、財布の大きさ、折りのタイプ、色など、さまざまな基準で財布を選んでいると思います。
しかし、一番重視すべきポイントは、本来「使いやすさ」のはず。毎日使う財布ですから、何度手に取っても使いやすいものを選ぶことが大切です。手の大きさも形も人それぞれなので、実際に自分の手で持って、その感覚を確かめてみましょう。 特にチェックすべきなのは、以下の6つのポイントです。
・手触りはどうか
・手に馴染むか
・持ちやすいか
・すべったり落ちそうになったりしないか
・持ったときに皮膚に何か引っ掛かりがないか
・持ったときにしっかりとした感じがあるか
やはり、財布は毎日カバンや服のポケットなどから出し入れするものなので、購入の際にはできる限り実際に触って確かめてみたいものです。
長く使うことを意識した選び方が大切
財布は洋服などと比べて使う頻度が高く且つ長く使うことが多いアイテムのひとつ。複数の財布を使い分けているという人もいるようですが、大半の人がひとつの財布を使い続けているのではないでしょうか。 だからこそ、財布を選ぶときは、その作り、素材を確認し、好みのものを選ぶことは重要なポイントです。
まず、財布はしっかりとした造りのものを選ぶようにしましょう。デザインやサイズ感だけを重視して安かろう悪かろうで財布を選ぶと、結局すぐに使えなくなってしまいます。せっかく選ぶのなら、少々値が張ってもしっかりしたものを選び、長く使い続ける方がお得です。
造りのしっかりしたものを選べたら、次は素材もチェック。皮や合繊生地など、さまざまな素材のものがあるので、自分に合ったものを選ぶべきです。
皮なら牛や馬や豚など、それぞれに風合いや手触り、色味の特徴があります。また、使い続けることで味のある姿に変わっていくのも、皮の特徴。好みや自分の最も多いシーンを考えて、どれを選ぶのかを考えたらよいでしょう。
合繊生地はカジュアルなものが多いのですが、華やかなものを好むならこちらです。
自分のライフスタイルに合わせて選ぶ
生活の中で、最も長い時間をどこでどう過ごすかということを振り返ってみましょう。そのシーンによって、財布の選び方が決まってくるかもしれません。
もし、ビジネスシーンでの使用が長いのであれば、華やかなものよりもシックな革製品を選ぶ方が無難かもしれません。仕事中に財布を出したとき、派手すぎたり子どもっぽかったりしないか、具体的にイメージをしてみましょう。
また、サイズ選びも重要です。 外出が多い人は、やはりコンパクト財布がおすすめ。小さくまとまる方が邪魔になりません。長財布よりも二つ折りや三つ折りなどが使いやすく、持ち運びしやすいのがコンパクト財布のメリットです。 仕事や子どもの送り迎えのためにどうしても荷物が大きくなりがち、という方は、ぜひコンパクト財布を使ってみてください。
一方、長財布には、お札が入れやすくカード類も一目でわかるというメリットがあります。頻繁に買い物をするのであれば、長財布の方がストレスなく使えるでしょう。また、バックの中から出すときに、小さい財布のように迷子になることもありません。
風水を意識して金運もアップ?
最近の財布は、色の種類もとても豊富です。気に入った色の財布があっても、普段の生活シーンがビジネスだったりすると、ちょっとこの色の財布は使えない.…ということもあるかもしれません。
それでも、自分にとってモチベーションを上げてくれたり、気分を良くしてくれるものであれば、シーンを分けて、財布も二つ使いという選択もありでしょう。
また、風水をしている人は、財布の色が大事だという話を聞きます。金運、開運の財布の色は金色と黄色、仕事や勉強運ならオレンジだと言われています。よく、「満月の夜に金色の財布を振って金運アップを祈った」という話も聞きますね。
いずれにしても、色にこだわることで自分のモチベーションが上がったり、気分良く使えるということにつながれば、満足感もしっかり得られるということです。
インスピレーションも大事にしたい
機能や使い心地こそ大切にすべきだとご紹介してきましたが、財布もファッションアイテムの一つ。やはり、気に入ったものを使うのが一番です。
もし手にとってピンときたら、それは好きだから反応したということでしょう。財布を選ぶときには、そのことも大事にしたいところです。「好き」という気持ちこそ、一番満足度につながるからです。
機能も使い勝手もバッチリ!けれど、なんかしっくりこない、違和感がある、楽しくないなど、感覚的とはいえインスピレーションがついてこなければ、それは一旦やめておいた方がよいかもしれません。
財布は毎日使うものなので、何か一つでも気持ちに引っかかりがあれば、結果的に長く使うことができなくなってしまう可能性があります。機能的にどんなに完璧なものでも、目の前の財布が、自分の感覚に合わなければ意味がありません。自分の気持ちに向き合って、どれにするか決めることも大事な作業の一つです。
お気入りのブランドや憧れのブランドのものを使うことで気持ちが上がるのであれば、それを基準にするのも間違いではありません。ただし、やはり使い勝手が悪いと長く使い続けることはできないので、お気入りにブランドの中でも一番使い心地のいいものと出会えるよう、上でご紹介したポイントに注意して選んでみてください。
財布は毎日使うものだからこそ流行に左右されずに選ぼう
財布は、外出するときは必ずバックの中に入っているもの、ポケットに入っているもの、手に持っているものです。しかもその中に入っているものは、生活に必要不可欠なお金です。
こんなに身近で、こんなに大事な財布だからこそ、満足できるような選択をして、愛着を持って使い続けたいものですね。
文/小野寺香織