子どもの初恋は成長の証。とはいえパパにとって、娘は特別な存在です。「いつまでもかわいい娘でいてほしい」というパパ心、よくわかります。小学生の娘に「好きな人ができた」と知ったときの、パパの様子を聞いてみました。

娘に好きな人がいる!?それを知ったパパの様子は?

俺が見に行く、待ってろよ!(美千留さん/37/看護師)

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1の娘に好きな人ができました。相手は「ほとんどの女子が彼を好き」という、クラスの人気者・U君。娘から「好きだ」と聞いたわけではありませんが、たびたび名前が登場するし、言動からして間違いありません。

 

ある日「U君と隣の席になった」と嬉しそうに話していた娘の寝顔を見つめながら、思わず「初恋かぁ…」とつぶやきました。すると隣で、寝ていたはずの夫が隣でカッと目を開き「え? 初恋? 誰が?」とツバを飛ばすじゃないですか。

 

U君のことを説明すると「どんなやつだよ…ちょっと連れてこいよ」と、なかば本気で無理を言い始めました。そしてその後、なぜか冷蔵庫に貼ってある「学校だより」を熱心に読むようになったんです。

 

数週間後「次の授業参観は俺もいく」と…いつも行ったこともないくせに。「連れてくるのは無理だから、見に行くことにしたのね…」ひとり心で呟やいた私。旦那よ…可愛すぎだろ(笑)

静かなる動揺(亜希子さん/38/美容部員)

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旦那は男ばかりの3人兄弟の長男です。お腹の子どもが女の子とわかったときは「女の子かぁ~」と、照れくさそうにしていました。生まれてからも何かにつけかわいがり、過保護気味なご様子です。

 

そんな娘も小学生になり、子ども部屋を与えたのですが…掃除したときに机の下に書きかけの手紙が丸められて落ちていました。それは、隣のクラスの男の子へのラブレター。

 

なんだかほほえましくて、記念に寝室で保管しておくことにしたんです。ところが手紙をしまい込んで数か月、ひょんなことから旦那が手紙を発見。読んだ瞬間、無表情になり数秒固まっていました。

 

黙って手紙を元の場所に戻し、スーッと幽霊のようにベッドに入る旦那。「大丈夫?」と聞いても「うん…」と力なく答えるばかり。ときどき、肩を震わせていたのは気のせいではないと思います(笑)。

 

目に見えて落ち込んでいたのはその夜だけでしたが、あんなに静かに動揺する旦那の姿を初めて見ました。人って本当に落ち込むと、口もきけなくなるんですね(笑)。

恋愛相談に乗りたがる乙女系パパ(華さん/34/販売員)

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小学校3年生の長女から、クッキーの作り方を教えてほしいと言われました。お友達の誕生日にプレゼントだとか。料理はパパのほうが得意なので、私はラッピングを一緒に買いに。

 

するとリボンの色が青。渡す相手は男子に違いありません。パパにはなにも言いませんでしたが、目ざとくラッピングを見つけて「おいおい、誕生日の友達って男? 男?」と聞いてきます。

 

「いや~、そうかあ、あいつもそんな年ごろかぁ」となんだか嬉しそう。そういえば、うちのパパは見た目は男らしいのですが、中身はけっこう乙女。

 

「茶化さないでよ」とかなり強く釘をさしましたが、聞きたくてムズムズしているのは明らか。お菓子作り終了後、唐突に「お友達とのことでなにかあれば、なんでもパパに聞けよ」など、「相談してアピール」していました(笑)。

 

パパたちの嫉妬とヤキモチ、ほほえましくも切ないですよね(笑)。かわいい娘が少しずつ手を離れていくのはさみしいでしょうけど、温かく見守ってあげたいものですね。

 

ライター:秋元 一花
フリーライターとして活動中の現役主婦。大学卒業後に、うっかりブラック企業に入社。その後、実家の会社に拾われ、両親には頭が上がりません。結婚後は、夫の転勤と共に退職。現在は1歳の子どもと格闘しながら2人目を望んでいるものの、1人目の出産の恐怖が忘れられず、ときどき夢でうなされています。