ママ友と話していると、ついついやってしまいがちな〝子育てマウンティング〟。相手の育児相談に、自分の苦労話をかぶせて「私のほうが大変だった!」とねじ伏せることです。そして困り者なのは無自覚やってしまいがちで、気づかぬうちに嫌われてしまうことです。この癖に気づいて克服したママたちに、お話を聞きました。
■「いやいや!」と否定するのをやめた(麻由美さん/32歳/看護師)
私には、どうしても相手に張り合おうとしてしまう癖があります。ママ友と育児の苦労話をしていたときもそうでした。 ママ友が「うちの子、私以外に全然懐かなくて大変だったのよ。下の子を出産するときに実家に預けたんだけど、全然泣きやまなくて、結局母が病院まで連れて戻ってきたのよ!? おかげで陣痛に耐えながら上の子をあやしてたわよ~」と話すのを聞きました。 そこでつい「いやいや、頼れる実家があるだけマシよ! 私なんて旦那にも私にも両親がいないから、誰にも頼れないままひとりで育児しているんだから!」と張り合ってしまったんです。当然、相手の顔色は曇りました。 当然ですよね。グチを聞いてもらっていると思ったら、急にマウンティングされたんですから。反省した私は、最初に発する「いやいや!」がいけないということに気づき、封印することに。第一声を「そうだったんだね~」に変えました。 不思議なことに、一度相手の言葉を受け止めると、そのあとマウンティングにつながる言葉って出てこないんです。これには自分でも驚きましたね。