2019年、平成が終わり、令和の時代になりました。時代背景に応じて人気の名前がありますが、令和生まれの子どもにはどんな名前を付けてあげたいですか?

 

新年号に代わったばかりなので、「記念に元号の漢字を含むお名前を付ける」というのも一つの選択ですね。

 

あんな名前、こんな名前…生まれる前から考え始める方も多いことでしょう。大変ではありますが、後悔のないようにしたいですね。今回は名付けの参考になる情報をご紹介します!

 

過去に人気だった子どもの名前


色々な本や番組で「子どもの名前ランキング」が取り扱われていますので、ご覧になられた事がある方も多いかもしれません。昭和の始め頃では「昭」「和」「勝」の文字を入れた名前が多かったようです。

 

昭和20年頃になると男の子は一文字の名前が多く、特に人気なのが、「清」「茂」「博」辺り。女の子は「子」の付く名前が圧倒的に多く、その中でも「和子」「幸子」「洋子」が圧倒的に多くなっています。

 

昭和の終わり頃には、男の子は「大輔(大介)」「健太」「直樹」。女の子は「愛」「裕子」「恵」辺りが人気。

 

平成に入ると男の子は「翔太」「達也」「拓也」。女の子は「愛」「彩」「美穂」「美咲」。平成の終わりくらいになると大分ばらけますが、男の子は「大翔」「連」「楓太」。 女の子は「陽菜」「結愛」「葵」が人気になっているようです。

 

他にも人気アイドルの名前をもらったり、アニメや漫画からもらったり、時代を表す名前を貰った子どもたちも多いようです。

 

令和生まれの子にはどんな名前が似合う?


昭和前半は元号の「昭」「和」の文字を入れた名前がかなり多く、後半でも上位ではないものの「昭」「和」を含む名前を付けられた子どもは多いようです。しかし平成になると、元号を名前に入れることは少なくなったようです。

 

株式会社ベビーカレンダーが発表した『5月生まれベビーの名づけトレンド』によれば、令和元年5月生まれの子供たちの名前TOP3は以下の通りです。

 

●男の子

1位 連(れん)


2位 湊(みなと)


3位 律(りつ) いずれも一文字。ユニセックス雰囲気ではありますが、凛とした音の響きがきれいな名前が選ばれていますね。

 

●女の子

1位 陽葵(ひまり)


2位 葵(あおい)


3位 咲良(さくら) 3つとも植物(花)に関する名前になっています。女の子らしい優しい雰囲気の名前が多いですね。

 

ただ、2019年の9月5日に同社が発表した『8月生まれベビーの名づけトレンド』を見ると、ベスト3にはランクインしていないものの、「令」のつく名前の『令和ベビー』は4月比の3倍にまで増えているそう。令和元年ということもあり、再び元号を名付けにするトレンドができつつあるのかもしれません。

 

「令」「和」にはどんな意味があるの?


新元号として選ばれた字の出典元は「万葉集」です。発表された当初に話題になりましたが、平成以前の元号は中国古典(漢籍)から選ばれていました。

 

日本古典から選ばれたのは確認できる限り、日本の歴史上初の事だそうです。

 

この歌は西暦730年の春、九州大宰府で行われた「梅花の宴」で詠われた、32首の序文として記されていたものだそうです。

 

初春の令月にして
気淑く風和らぎ
梅は鏡前の粉を披き
蘭は珮後の香を薫らす

 

《訳》


初春のよき月にして、


空気はよく風は爽やかに、


梅は鏡の前の美女がよそおう、


おしろいのように開き、蘭は身に飾った香水のように薫っている。

 

和やかな当時の様子が目に浮かぶような歌ですね。この歌の1行目と2行目のそれぞれ中ほどの文字を取っているようです。

 

それでは、実際にこの漢字にはどんな意味があるのかまとめました。

 

「令」(呼び方:れい、りょう、おさ、なり、のり、よし、つかさ、はる、ふみ、さと)


神のお告げ、上位者の言いつけ。


おきて。


命令する。


清らかで美しい。

 

「和」(呼び方:わ、かず、あい、お、な)


おさまる。


溶け合った様。


やわらいでいる様。


なごむ。


加える。

 

名前として付けるのにそれぞれ音が多く、どちらも名前に入れるのに適した文字のようです。

 

付けるのは控えた方がいい名前はある?

ある時期からキラキラネームがはやり始め、昔では考えられない素敵な名前もあれば、読み方や漢字が極度に難しいもの、また、物議をかもすような名前を付けられた子どもたちが増えてきました。

 

2019年3月「王子様」と名付けられた男性が改名を求めて申し立て、変更が認められたことが大きく報道されました。過去には、子どもに「悪魔」と名付けたいと両親が市に届け出て、これを市が不受理としたことで世間を騒がせたこともありました。

 

子どもにとって名前は大変重要です。大人社会に入ってしまえば名字のみで呼び合うことも多いですが、特に幼少期は下の名前で呼ばれる場面の方が圧倒的に多いでしょう。

 

しかも、子ども同士というのは時により非常に残酷です。本人が嫌がっているから…なんていう気配りはありません。変わっている名前はそれだけでからかいの対象にされてしまいます。

 

それでも笑い飛ばしてしまえる精神の強い子であればまだしも、繊細な子どもにとっては苦痛以外の何物でもありません。

 

幼少期の体験は将来の性格を形成する大事な基礎になります。心に深い傷を負ってしまった場合、それは根深く残り、自信の無さなどに影響してしまう可能性も考えられます。

 

アニメや漫画のキャラクターに名前を付けるのと現実は全く違います。思い付きや勢いで付けてしまって子どもを傷つけてしまう事だけはしたくないですね。名前を届ける前にぜひもう一度考えてください。

 

まとめ


子どもの名前は、親から子へ送る人生最初の大きなギフトです。そして、ほとんどの子どもたちが一生持ち続けるものでもあります。

 

家族の名前から貰ったもの、親族につけてもらうもの、また、音のきれいさや好きな漢字、植物、自然、小説、音楽から選んでも良いでしょう。漢字の国の人間ですから、字画で選ぶというのも大いにありです。

 

どんな名前を選んだとしても、親から子に対する思いや願い、愛を十分に込めた名前をぜひ送ってあげてください。

 

文/富樫真由美

参照/ベビーカレンダー『2019年8月生まれベビーの名づけトレンド』調査結果