赤ちゃんが生まれる前や生まれた直後は、新米ママにとって不安なことも多いもの。特に「赤ちゃんの食事」については、「何がどの程度必要なのか、全くわからない!」なんて方も多いのではないでしょうか。

 

一日当たりのミルクの量や、母乳を与える際のポイント、離乳食が始まってからの基本情報など、新米ママに必要な情報をわかりやすくまとめます。


新生児の頃の母乳・ミルクの適量とは?

赤ちゃんを育てていく上で、食事に関するお世話は非常に重要なポイントとなります。赤ちゃんの健康を守るためには、多すぎるでも少なすぎるでもない「適量」を意識して与えることがコツだと言えるでしょう。

 

とはいえ、赤ちゃんだって人間ですから、それぞれで異なる個性を持っています。

 

  • たくさん飲める子
  • あまり飲めない子
  • 母乳は飲むけれど、ミルクは飲まない子
  • ミルクは飲むけれど、母乳は飲まない子
  • 飲みたいけれど、すぐに疲れて眠ってしまう子
  • ミルクや母乳を飲むのが、まだ上手ではない子

 

赤ちゃんを育てていく上で、「適量にならないけれど、どうしよう……」と悩むこともあるかもしれませんが、体重の増え方に問題がないのであれば大丈夫です。神経質になり過ぎず、ある程度おおらかに構えることも大切だということを頭に入れておきましょう。

 

さて、それを踏まえた上での「適量」ですが、赤ちゃんを完全母乳で育てる場合、授乳は「赤ちゃんが欲しがったら、欲しがるだけあげてOK」です。

 

1日の授乳回数が8回~10回という目安はあるものの、一度の授乳で与えられる量には個人差があります。ミルクと比較すると、消化吸収に優れているので、これ以上の回数で授乳をするママも少なくありません。

 

一方ミルクの場合は、1日に6回~8回(3時間以上おいてから)という頻度を意識しましょう。一度当たりのミルク量は、ミルク缶に記載してあるとおりで調整すればOKです。

 

多くのメーカーでは、生後半月までを1回あたり80ミリリットル(1日に7~8回)、半年から1カ月までは1回あたり100ミリリットル(1日に6~7回)としています。

 


生後2カ月頃からの授乳のポイントとは?

母乳の場合は、赤ちゃんの成長と共に生成量・哺乳量共に安定していく傾向があります。授乳間隔も徐々にあいていくことでしょう。

 

「どれだけあげてもすぐに泣いてしまう」という場合には、「お腹が空いた」以外で泣いている原因を探ってみたり、体重増加が十分であるか確認してみたりするのがオススメです。

 

母乳の場合、赤ちゃんが飲んでいる量を正確に把握し続けるのは難しいもの。赤ちゃんの機嫌や体重増加の具合を見ながら、総合的に判断していくことになります。不安なことがあれば、小児科医や保健師さんなどを頼りましょう。

 

ミルクの場合は、引き続き、量や回数を調整していきます。量と回数の目安は以下のとおりです。

 

  • 生後1~2カ月……1回あたり140ミリリットル(6回程度)
  • 生後2~3カ月……1回あたり160ミリリットル(6回程度)
  • 生後3~4カ月……1回あたり200ミリリットル(5回程度)
  • 生後4~5カ月……1回あたり200~220ミリリットル(5回程度)

 

与えすぎると、赤ちゃんの体にとって負担になってしまいます。目安を守るよう意識してみてください。

 

離乳食期以降の授乳について

生後5~6カ月を迎えると、離乳食をスタートする赤ちゃんも少なくありません。とはいえ、離乳食スタート時期に、食べ物から摂取できる栄養はごくわずかなもの。ミルクや母乳でしっかりとサポートし、その配分を徐々に減らしていくことになります。

 

  • 生後5~6カ月ごろ……ミルク+1回食(200~220ミリリットル×4回+離乳食後に140~220ミリリットル)
  • 生後7~8カ月ごろ……ミルク+2回食(200~220ミリリットル×3回+離乳食後に140~160ミリリットル)
  • 生後9カ月ごろ~……ミルク+3回食(200~220ミリリットル×2回+離乳食後に80~120ミリリットル)

 

母乳の場合も同様で、徐々に食事から栄養を摂取できるよう、切り替えていきましょう。大体1歳ごろを目安に、「授乳ではなく食事がメイン」になるよう意識するのがオススメです。

 

とはいえ、赤ちゃんの離乳食の進み具合にも個人差はあります。順調に進む子もいれば、母乳やミルクばかりを好んで、なかなか食事を受け付けない……なんてこともあるかもしれません。

 

0歳代の離乳食は、あくまでも「液体以外の食事に、赤ちゃんを徐々に慣れさせていく」ためのステップとなります。食事から栄養が摂取できないからといって、焦る必要はありません。

 

ミルクや母乳で必要な栄養は摂取できていますから、おおらかな気持ちで構えていてください。

 

また、市販のベビーフードを活用するなど、目線を変えることで赤ちゃんの食事のリズムが整うようなケースもあります。理想にこだわりすぎるよりも、その子の特性を見極めた上で、臨機応変に対応するのがオススメです。


まとめ

赤ちゃんの食事については、実際にお世話を始めてみなければわからないポイントも多くあります。理想とされる数字があっても、「そのとおりにはいかない……」と悩むママたちも、決して少なくないのです。

 

また0歳代の赤ちゃんは、非常に速いスピードで成長していきます。それに対応するため、食事の目安もどんどん変化していくものと、心得ておきましょう。

 

目安となる数字を知っておくことも大切ですが、それ以上に、目の前の赤ちゃんの様子を確認しながら、ベストな食事内容を意識してみてくださいね。