■ケース1.子どもが急に熱を出した

・子どものお迎えが優先事項 職場との両立で特に難しいと感じるのは、子どもの急病時ではないでしょうか。ママ自身は元気なのに、保育園や学校からお迎えにきてほしいと呼び出されてしまいました。 よくあるケースなだけに「周囲の目が冷たくならないか心配」と不安に思うママは多いもの。そうはいっても子どもの体調が第一優先事項です。 職場であなたの仕事をこなせる代わりはいますが、ママの代わりになる人はいません。まずは職場の上司・手間を掛けさせてしまうであろう先輩や後輩、同僚にもおわびを入れて速やかに帰宅しましょう。 ・ポイントは「お互いさま」と「自身の働き方」 「お互いさま」という言葉があるように、子どもの病状がよくなったら今度はあなたが率先して仕事を引き受ければいいのです。掃除や簡単な片づけを積極的に行うだけでも、あなたへの評価は絶対にマイナスにはなりません。 こういったことを積み重ねてこそ、周りも「困ったときはお互いさまよ」と声を掛けてくれるようになります。 また子どもの体調のトラブルを想定して、5つのポイントにあるように「ゆるい働き方」を選択するのも一つの手段です。週5日フルタイムでなくても、週3~4日や時には午前中のみ、といったシフトを組んでもらうことも上司と相談してみましょう。

■ケース2.学校の友達とのトラブルで呼び出された

・緊急を要する理由を伝える 今度は学校の友達とのトラブルで呼び出された場合です。トラブル内容で多いのは喧嘩ではないでしょうか。 子どもは「言った・言わない」「叩いた・叩いていない」「盗った・盗らない」などさまざまなトラブルがついて回ります。特に子どもがケガをしている場合などは、緊急を要することでしょう。 まずはケース1の時と同じように対応してください。特に上司に状況を正直に報告することが大切です。 「相手、もしくは自分の子どもがケガをしていて緊急を要する」を理由に緊急性の高さを伝えてください。「子どもが友達とトラブルを起こして呼び出された」だけだと、理解のない上司には「ただの喧嘩でしょ」と鼻で笑われてしまうかもしれません。 ・子どもの心のケアも忘れずに またこのケースの場合は、職場だけではなく自分の子どものケアも必要です。ひどく落ち込んだり取り乱したりしているなら、きちんと子どもに寄り添ってあげましょう。 ここでは5つのポイントにもあるように、「家事や育児を完璧にこなそうとしない」「時短テクを利用する」のもおすすめです。