行政書士とは、市民が官公署に提出する書類の実務などをお手伝いする国家資格です。行政書士のお仕事に興味はあるものの、何だか難しそう…と尻込みしてしまう方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は行政書士の知識がなく未経験でも、資格取得を目指す方法をご紹介しますので参考にしてみてくださいね。

■行政書士とは?

行政書士の資格を目指す前に、まずは行政書士について確認しておきましょう。 ・行政書士とは? 行政書士は市民が官公署などに提出する書類の代理作成や手続き、また行政不服申し立ての代理手続きや遺言書の権利義務などを代行で行います。 もっと平たく言うと、生活に必要な法律知識を提供し、書類作成や手続きのお手伝いをしてくれる方が行政書士です。 「法律」と聞くと私たちが普段生活する上では、行政書士となかなか接する機会がないかもしれません。しかし犯罪や法律違反に限らず、法律は生活をする上でさまざまな場所で存在しています。 例えば何かお店を始めようと思ったら「営業許可」が必要ですが、これも法律の一つです。他にも営業の契約に関する法律や、外国人が日本で暮らすための法律、自動車の登録にも法律はついて回ります。 これらの書類を自力で作成して提出するのは、正直面倒だし難しいと感じてしまいますよね。こういった書類作成や手続きを、行政書士の方が代理で行ってくれるため、私たちにとっては非常に心強い存在といえるでしょう。 ・司法書士とは違う? 行政書士と司法書士、呼び方は似ていますが何が違うのか気になる方も多いはず。今度はこの二つの違いについて見てみましょう。 司法書士の主な業務は「登記業務」といわれています。「商業・法人登記」は会社に関することですよね。また「不動産登記」は土地や建物に関することです。 これらの登記業務について、説明や書類作成の代行をしてくれるのが司法書士です。 ちなみに行政書士と司法書士の両方ができる仕事も多くあります。 ①会社設立にあたっての定款の作成・公証人役場での認証手続き→司法書士と行政書士の両方が作成可


②会社設立にあたっての法務局に対する設立手続き→司法書士のみ可 ①と②は会社設立に関するもので、両方ワンセットで手続きが必要です。 一方で「飲食業許可」「喫茶店営業許可」などの役所に対する認可手続きは行政書士のみができる業務となっています。このように資格の仕組みを知らないとややこしく感じますよね。