職場で同僚や上司、あるいは社外の人と会話をしているとき「なんだかいつも人間関係がうまくいかないんだよなぁ…」と悩んことはありませんか? 人間関係がうまくいっていないと、仕事のクオリティーにも影響が出てしまいますよね。 コミュニケーション能力を高めて、人間関係をよりよくしたいと思ったときには、まず「傾聴力」に注目してみてはいかがでしょうか。

 

 

傾聴力ってどんな能力?


誰しも一度は耳にしたことがある「傾聴力」という言葉。簡単に言えば、相手の話に耳を傾け、相手の気持ちに寄り添いながら聞くためのスキルとなります。

 

「話を聞く」なんてことは普段から何気なくやっている!という方も多いことでしょう。しかしここに一工夫凝らし、「自分は相手に興味・関心を抱いている」ということを伝えることで、コミュニケーションを深めていくことができます。 つまり、ポイントは、相手の心に寄り添っていることを分かりやすく示すところにあります。

 

傾聴力を高めるメリット

傾聴力を高めることで、具体的にどのようなメリットを期待できるのでしょうか。

 

相手が心を開いてくれる

職場での人間関係においても、「表面的には良い関係を築けていても、お互いに腹を割って話せるような関係ではない」と感じたことはありませんか?

 

広く浅い人間関係にもメリットはありますが、状況によっては「もう一歩踏み込んだ話をして、相手と打ち解けたい」と感じることもあるでしょう。このような希望を叶えてくれるのが、ずばり傾聴力なのです。

 

傾聴力を発揮して相手の話に耳を傾けることができれば、相手の方から「この人なら信頼できる」と思ってもらえる可能性も高まるでしょう。「この人なら受け入れてくれる、真剣に聞いてくれる」と信頼してもらえれば、深い話もできるようになりますし、ごく自然にお互いの仲も深まっていきます。

 

人間関係全体が、穏やかで居心地の良いものになる

あなたの抱える「なんだか人付き合いがうまくいかない」という悩みの原因は、もしかしたら人に多くを求めすぎてしまうことにあるのかも。

 

傾聴力は、相手の話に耳を傾けるためのスキル。相手に対して何かを望んだり押し付けたりするためのスキルではありません。傾聴力を通じて自分自身の会話の癖を見つめ直すことで、人間関係全体の悪化を防ぐことにつながります。

 

もちろん、傾聴力を身につけたからといって、これまで仲が悪かった人と突然仲良くなれるわけではありません。とはいえ、相手のことをより深く理解し、ただ受け入れることで、関係を好転させられる可能性はあるでしょう。

 

自分自身を見つめ直すことができる

傾聴力で大切なのは、相手の立場に立って相手の話を聞くということです。いったん自分の立場から離れて会話をすることで、普段の自分を客観的にみられるというメリットがあります。

 

例えばこれまで、自分が周囲の人に対して何気なく行っていた行為でも、相手の立場にたって考えてみると、「非常に大きな負担だった」と感じることもあるでしょう。気付くことができれば、徐々に自分を変えていくこともできるはずです。