お母さんが美味しく食べるだけで好き嫌いがなくなる!?


上田さんは、以前放送された『助けて! きわめびと』(NHK)にも登場しています。同番組では子どもの野菜嫌いに悩むお母さんへ、「好き嫌い」をなくす極意をレクチャーしました。

 

まず上田さんが注目したのは食卓の様子。息子に野菜を食べさせるのに必死なあまり、お母さんが一緒に食事をしていないことを指摘します。好き嫌いの克服には、お母さんが“楽しく”食事を摂る姿を見せるのが重要。逆に無理やり口にさせようとすると食材のイメージが悪くなり、余計に嫌いになってしまうのです。

 

「五感を通して食材と親しむ」のも好き嫌いを克服する大事なポイント。子どもが苦いものを嫌う原因は、本能的な警戒心にあります。食材に対する警戒心を取り除くため、一緒に料理をして安全な食べものだと教えられるといいそう。嫌いな野菜に直接触れたり臭いをかいでもらい、少しずつ警戒をといていきましょう。

 

子どもと一緒に料理をする時は、エンターテイメント性をプラスして“楽しんでもらう”ことも重要です。例えば上田さんは野菜を洗うことを「お風呂にいれる」と表現。子どもに大事な味つけを任せたりと、楽しく料理ができる工夫をしていました。食べものに対するイメージを変え、口に入れても安全だと伝えることが苦手克服の大きな1歩になるようです。「ピーマンをどうしても食べてくれない」「ウチの子はにんじんが苦手なんだよね」というお悩みを抱えている方は、ぜひ試してみてください。

 

上田さんのアイデア溢れる調理術で、好き嫌いのない明るい食卓を目指していきたいですね。

 

文/長谷部ひとみ