子どもが小学校に入ると、行動範囲もぐんと広がります。このタイミングだからこそ、「そろそろ子どもにキッズ携帯を持たせた方が良いのかも…?」と悩むママも多いのではないでしょうか。

 

「本当に必要なのかしら?」「毎月のコストが気になる!」といった考えを持つママたちに向けて、子どもにキッズ携帯を持たせるメリットについて解説します。

 

■メリット1「いつでも連絡が取れる」


子どもが携帯を持つことで、いつでも必要なタイミングで、子どもとコミュニケーションをとることができます。

 

共働き家庭の場合、子どもが一人で留守番をしたり、習い事に行ったりすることもあるかもしれません。専業主婦家庭であっても、子どもが小学生になれば、一人で出歩く機会も増えるはずです。

 

特にまだ一人歩きに慣れていない子どもの場合、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。

 

・友だちの家から帰宅しようとしたら、迷子になった


・習い事に行っているはずが、到着していない


・約束の時間までに帰ってこない

 

このような場合もキッズ携帯を持たせていれば、すぐに連絡をとることができます。

 

 

■メリット2「GPSで居場所の確認ができる」


キッズ携帯には、GPS機能が搭載されています。これによって、親はいつでも子どもの居場所を確認することができます。

 

幼い子どもに「今どこにいるの?」と聞いたとしても、自分の言葉で説明するのは難しいもの。こんなとき、親の携帯から子どもの居場所を検索することで、すぐに特定することができます。

 

実は子どもにキッズ携帯を持たせる上で、GPS機能の方が、通話やメッセージよりも使う機会が多いという方も少なくありません。普段よりも帰宅時間が遅れている場合でも、子どもが自宅に向かっていることが分かれば、親としては安心できます。

 

子どもを巻き込む事故や事件も多い中で、GPS機能を搭載したキッズ携帯こそが、効果的な「見守りの目」として働いてくれているとも言えるでしょう。

 

■メリット3「万が一のときの安全対策になる」


キッズ携帯は、子どもの生活を安心・安全に保つための便利な道具です。常に身近にあるアイテムだからこそ、いざという場面で必要な機能を盛り込んだ機種も多くあります。

 

たとえば、多くのキッズ携帯に搭載されているのが、防犯ブザーです。本体から伸びた短い紐を引っ張ることで、大きな音で周囲に異変を知らせると共に、あらかじめ登録しておいたアドレスに緊急メールを配信してくれます。

 

防犯意識の高まりと共に、ランドセルには防犯ブザーを付けている子どもも増えていますが、遊びに出掛けるときには置いていってしまいがちです。こんなときでも、キッズ携帯が子どもの安全を守ってくれるでしょう。

 

またキッズ携帯の中には、高速移動時に異変を知らせる機能が搭載されたものもあります。普段の生活の中で使わない車や電車に乗った場合、やはり親の元へと連絡がいきます。トラブルを予防する効果や、万が一の場合でも、早期に発見できる効果を期待できます。

 

■メリット4「必要な機能のみを与えられる」


子どもにキッズ携帯を与えるかどうか迷ったときに、もう一つ悩みがちなのが、「キッズスマホの方が良いのでは?」という点です。

 

確かに大人の世界においては、ガラケーよりもスマホの方が主流になってきています。「どうせそのうちスマホをねだられるなら、いっそのこと……」と考えるママも多いのかもしれませんね。

 

とはいえ、子どもの頃からスマホを与えることには、多くの懸念があります。スマホを所有したことがきっかけとなり、インターネットや各種ゲーム、また友人同士のつながりなどで、トラブルを抱えてしまうケースも考えられるでしょう。

 

こうしたデメリットを避け、子どもにとって必要な連絡手段のみを与えられるのが、キッズ携帯のメリットとなります。キッズ携帯なら、メールや電話は事前に登録した相手のみと可能になります。当然、「インターネットへの接続」や「ゲーム」など、余計な機能は付属していません。

 

もちろん子どもの成長と共に、スマートフォンをねだられる場面は出てくるでしょう。とはいえそれは、子どもがある程度大きくなってからのこと。今必要なのが「連絡手段」のみであれば、シンプルなキッズ携帯を選択した方が、精神面でもコスト面でもママのメリットは大きくなるでしょう。

 

■まとめ


ママが仕事をしている場合、子どものキッズ携帯所有率はアップすると言われています。いつでもどこでも連絡が取れる!ということは、ママにとっても子どもにとってもメリットが大きいと言えるでしょう。

 

家族の携帯会社でキッズ携帯を契約すれば、わずか数百円から契約可能なプランもあります。キッズ携帯を持つことで子ども自身が安心でき、またそれによってママ自身も仕事に打ち込めるのであれば、決して無駄な出費にはならないはずです。

 

子どもの世界が広がってきた!と感じたら、ぜひ積極的に検討してみてはいかがでしょうか。

 

文/富樫真由美