二世帯住宅を建てる際におさえておきたい点とは?
二世帯住宅を検討する場合は、以下のことを頭に入れておきましょう。
お互いの費用負担を明確にする!
後々もめる原因となります。二世帯住宅を購入する前に、必ず購入資金は誰がどの程度負担するのかを互いに確認し合い、明確にしておきましょう。疑問点は建築前に話し合って決めておくことが大切です。
また、住宅取得資金の贈与税非課税制度についても確認したり、資金負担割合や登記の上での所有権の割合を明確にしたりすることで、スムーズな建築計画を進めることができるでしょう。
キッチン・バスルームなどは完全に別にする!?
二世帯住宅の場合、できればキッチンやトイレ、バスルームなどの水回りを完全に別にすることをお勧めします。とはいえ、水回りを別にするとコスト高になります。
費用を抑えたい場合は、共有スペースを多くすることで、建築コストを抑えることができます。ただし、親世帯と子世帯では、生活リズムが全く違うため、生活音などが互いに気になり、ストレスを感じてしまうことが考えられます。
共有の水回りにするのであれば、動線に配慮するなど、工夫するとよいでしょう。
玄関はやっぱり別がいい?
玄関を別々に作ると当然そのぶん、費用が高くなりますが、長い目で考えると2つあったほうがいいでしょう。完全分離型の二世帯住宅の場合は、二軒分かかってしまうため、費用のこともよく考え、相談して決めるとよいでしょう。
二世帯住宅の種類
二世帯住宅には、大きく分けて「完全共有型」「一部共有型」「完全分離型」3種類があります。ぞれぞれの特徴を見てみましょう。
完全共有型とは?
1つの家に2つの世帯が住むタイプの二世帯住宅です。 水回り、玄関などもすべて共有となりますので、プライバシーの面では多少我慢することも必要になるかもしれませんが、コストはかなり抑えることができます。
すでに良好な関係にあるのであれば、家事や子育てで協力し合えるので、絆が深まるというメリットもあります。
一部共有型とは?
家の中の一部の設備や部屋を共有するのが、一部共有型です。
共有するところが多ければ、その分建築コストを抑えることができます。完全共通型と違い、すべて共有するわけではないので、自分たちのペースで生活することができるのも魅力の一つです。
完全分離型とは?
家は1つですが、上下階に別れているなど、すべてにおいて2世帯に別れているタイプの二世帯住宅が、完全分離型となります。コストはかかりますが日常生活を完全に分けるので、互いに生活音などを気にすることなく自由に暮らすことができ、困った時はすぐに協力し合えるのが最大の魅力です。
家の敷地内にもう一軒家を建てるといった完全分離型の二世帯住宅もあります。この場合もコストはかかりますがプライバシーを保てるため、円満に生活することができます。