学校によって程度の差はありますが、“染髪”に関しては厳しい姿勢をとる高校が少なくありません。しかし、最近東京都の教育委員会が「黒染め指導は行わない」という方針を明言。この発表に、親世代からも様々な反応が上がりました。

 

黒染め指導に苦しむ生徒が多数


そもそも「黒染め指導」とは、茶色や金色など“染髪したと思われる”髪を黒く染め直させる指導のこと。もちろん校則に違反してカラーリングした生徒を取り締まるものでしたが、最近では事情が少し変わっています。

 

というのも、近年“髪の毛が元々茶色っぽい生徒”にも黒染め指導を行う事例が問題に。中には「地毛証明書」なるものまで提出させる学校もあったようです。これを受けて、P&Gのヘアブランド・パンテーンは「#この髪どうしてダメですか」というハッシュタグを作成。今年春ごろからSNS上でキャンペーンを行いました。同時に行った調査では、先生の70%が「勤務している学校の髪型校則に疑問を感じている」と判明。「時代に合わせて、髪型校則も変わっていくべき」と感じている教師も87%にのぼることがわかりました。