本に挟まったお札

 

あなたは「へそくり」をいくら貯めていますか? 2018年5月に明治安田生命が発表した「家計」に関するアンケート調査によると、妻は夫の約1.5倍近くへそくりがあるという結果が出ています。こちらは専業主婦の方も含めてなので、ワーママならもっと多いのではないでしょうか。

 


へそくりの目的は?


この調査によると、へそくりの平均額は女性20~70代の平均で1,201,313円です。女性がへそくりを貯める目的を1位~3位を順にみていくと「いざというときのため」「将来のため」「趣味のため」となっていました。 男性の場合は2位と3位が入れかわり、趣味の優先度があがるようです。

 

へそくりというと、家族に隠れてちょっといいランチを食べたり、こっそり趣味のものを購入するために貯めておくものというイメージがあります。しかし、アンケートからは意外にも堅実な理由でへそくりを貯めていることが見えてきました。

 

 

 

隠れたお金があるというのが重要?


女性は男性に比べてリスクを嫌う傾向にあります。女性が男性よりもへそくり金額が多いというのはその表れではないでしょうか。へそくりの理由も「いざというときのため」「将来のため」という理由が上位にきています。

 

例えば旦那さんが解雇されてしまったら、旦那さんが自分の知らないところで投資をして失敗してしまったら、子供が在学中に海外留学をしたいと言いだしたら等々、理由は色々あります。 そんな何かあったときに蓄えがあった方が安心です。へそくりをしていれば、あてにされて使ってしまうリスクを回避できます。

 

また、もし離婚してしまったら、という予測もできないような不安要素に対する安心材料として確保しておくケースもあります。 もしへそくりがバレて旦那さんに嫌な顔をされても、何かあったときのために取っておいたんじゃないのと言ってしまえば解決しそうですね。

 

どうしたらへそくりを貯められるのか?


へそくりを始めたい、あるいはへそくり額を増やしたいという人は何から始めればいいでしょうか。貯蓄を成功させる大きなポイントは目的です。そのために目標額と期間を設定します。

 

目的、目標額、期間をある程度決めたら、まず別口座を用意してみるというのもおすすめ。なんとなく余ったお金を貯めようというスタンスより、口座があるほうが気合いが入るというもの。 その上で、以下のような工夫をしてみましょう。

 

・スマホプランを見直す

・美容院通いの頻度を下げる

・マイドリンクを持ち歩く

・フリマアプリを活用する

・副業を始める

 

通信費を夫婦で分けている人はまずここから!

スマホを主要キャリアからSIMフリーのものなどに切り替えれば、通信料を大幅に抑えることができます。キャリアを変えないにしても、プランを見直してみてもよさそうです。 例えば、話し放題のプランでなくても、通話アプリなどを使うと出費が抑えられることもあるので、比較してみましょう。

 

セルフカラーで美容費を削減?

美容院へ足しげく通う女性は多いかと思います。カットにカラー、そこにパーマも加わったりすると、毎月なかなかの金額が出て行きますよね。 少し面倒ではありますが、市販品のヘアカラー剤を使えば費用を抑えることができます。例えば今月は美容院へ行って、来月はセルフでと交互にやっていけば年間で美容院へ行く回数も減らすことができそうです。

 

環境にもいいマイボトルを活用

毎日買っているペットボトル飲料。1日あたりの150円前後と思えば大したことないかもしれませんが。でも、平日毎日購入したとして、1ヶ月で換算してみると3000円になります。 プラスチックゴミを出さないという点で注目されてきたマイボトルですが、へそくりを貯める上でも有効活用したいですね。

 

節約以外でお金を増やす方法

節約でコツコツとお金を貯めるのもいいですが、支出を減らすよりも収入を増やす工夫がしたいという方もいるはず。 おすすめなのは、フリマアプリの活用です。もう着ない子ども服やおもちゃなど、片づけがてらフリマアプリで処分すれば、一石二鳥。

 

収入を増やす方法としては、副業も挙げられます。とはいえ、働きながら子どもを育てている状態で、さらにもう一つ仕事をするというのは、かなり厳しいでしょう。 副業を考えている場合は、在宅でできたり、すきま時間にでいることから始めてみてはどうでか? ハンドメイド品をネットで販売したり、クラウドワーキングサービスを利用して記事を書いたり、アンケートに回答するといった副業で、お小遣い稼ぎをすることもできます。

 

 

いざというときの備えにもなるへそくり


へそくりを貯めている理由の多くが「いざというときのため」「将来のため」であることからも、へそくりを通常の貯金とは別の“隠れた貯金”ととらえている人が多いようです。

 

 

【参考サイト】

明治安田生命 「家計」に関するアンケート調査(2018)

 

文/今野由奈