親の持つ能力は、子どもにも影響しているのでしょうか? 7月24日放送『水曜日のダウンタウン』(TBS系)では、「トンビがタカを生むにも限界ある説」を検証。“ある東大生”の発言に注目が集まっていました。

子どもは親の育て方次第!?


平凡な両親から優れた子どもが生まれた時に使う言葉、「トンビがタカを生む」。同番組ではこの言葉が本当なのか確かめるべく、“東京大学に通う学生の両親”を調査しています。取材を行った結果、東大生の親は一流大学を卒業している場合がほとんどでした。しかしインタビューを続けていくと、“中卒の親を持つ東大生”を発見。「トンビがタカを生む」についてどう思うかたずねたところ、「トンビが生んだものはトンビなんだけど、トンビがすごい育て方がうまかったからタカっぽくなった」と返答しています。

 

番組の視聴者からは、「本当にその通り。自頭の良さも多少あるかもしれないけど、育て方や環境での影響が1番大きいと思う」「実際学歴なんて関係ないよ。親が大事に育ててくれるかどうかで、子どもも変わってくるんじゃないかな」「トンビ(親)によって、化けるか化けないか決まる気がする」など共感の声が続出。

 

ではどのような教育をすれば、子どもが“タカ”のように育つのでしょうか? アドバイスとして、「話す力と聞く力を育んでみて。自分の考えをうまくアウトプットできるようになれば、きっと賢くなるはず」「子どもの才能を伸ばすために、まずは色々な経験を積ませることが大事」「何かする時に、“時間”を意識させると集中力が養われるよ」といった声が寄せられていました。

子どもが親に似ていると感じた瞬間


“子どもがタカになるのは育て方次第”という意見が多く見られましたが、何もせずに才能が開花した子どももいるよう。「夫婦揃ってものおぼえが悪い方なのですが、息子は記憶力抜群。1度通った道は忘れないので、いつも先導してくれます」「何も教えてないのに、家にあるもので工作をし始めた時は驚いた」「私がピアノの演奏をしていると、娘は数回聴いただけでスラスラ弾けてしまう」など、自分の子どもを“天才”だと思う母親は少なくありません。

 

「トンビがタカを生む」場合もあれば、子どもが親に似ていると感じる「蛙の子は蛙」パターンも。母親たちからは「親子揃って絵が絶望的に下手…。しかも描き方が一緒だった」「音痴な私に似たのか、娘が歌う時の音程は少しずれてる」「運動が苦手で、かけっこはいつもビリでした。遺伝なのか、息子も運動会で私と同じ結果に」といったエピソードが寄せられていました。

「勉強しろ」はNG!?子どもを賢くする教育方法


以前放送された『グサっとアカデミア~ 中山&林先生の女性に刺さる幸せ講義~』(日本テレビ系)では、東大生の母親をピックアップ。息子2人を東大に現役合格させた教育方法が紹介されていました。

 

東大生の母親である天野さんは、今まで子どもたちに“絵本の読み聞かせ”をしたことがありません。ただ興味を示すことは伸ばしてあげたかったため、行きたい場所や欲しい物があればなるべく要望に応えていたそうです。

 

さらに天野さんは“嫌なことは無理に押しつけないタイプ”で、子どもの苦手な野菜は一切与えなかったと明かしました。その理由として、「(無理なことをやると)性格が変わっちゃうような気がするので」とコメント。小学校時代に通っていた水泳教室も、辛そうな顔を見てすぐに辞めさせています。

 

同番組では、林修先生も“子どもを賢くさせる行動”を伝授。教育で大事なポイントとして、「子どもに『勉強しろ』という言葉は絶対NG」とのことでした。林先生は、「仮に勉強をしていなくても、何か好きなことにずっと打ち込んでいたという経験がある子の方が良い」とアドバイス。“自分でやり遂げた”という達成感は、無理やり勉強をさせるよりもはるかに効果があるようです。

 

子どものことを考えた育て方で、トンビから“タカ”に変わるといいですね。

 

文/長谷部ひとみ