小学生の子どもから、「学校に行きたくない」と言われ、ドキッとした経験はありませんか? 学校を休ませるのは簡単なこと。しかしそれが不登校につながるかも……と思うと、ついためらってしまうママも多いのではないでしょうか。 とはいえ、子どもからの訴えを無下に扱うのは危険かもしれません。子どもの意見を真っ向から否定するのを避けた方が良い理由と、子どもの発言に対する、親としての向き合い方を教えます。

■「とにかく学校へ行きなさい」は危険

朝の忙しい時間、突然子どもが「学校へ行きたくない!」と言い出したら、困ってしまうママも多いのではないでしょうか。「そんなこと言われても、どうすればいいの!? 私だって仕事に行かなくちゃいけないし……」というのが、ママとしての本音なのかもしれません。 このような場面で、つい口に出してしまいがちなのが「とにかく今日は学校へ行きなさい」という言葉です。「行ってみたら、楽しいことあるかもよ?」「とりあえず行ってみて、帰ってきたら話しを聞くよ」といった言葉も、子供にとっては同じ意味となります。 しかしこのような「とにかく学校へ」という言葉は、子どもの心を突き放してしまうものだと心得ておきましょう。 多くの子どもにとっての学校とは、「子どもが当然行くべき場所」で「行かなければならない場所」といったイメージです。そこに「行きたくない」と伝えるのは、子どもにとっても勇気が必要なことなのです。子どもは周囲の大人の気持ちを敏感に察知するもの。「行きたくない」と自分が言えば、パパやママが困ってしまうことも、ちゃんとわかっているでしょう。