乳幼児などの小さい子どもを叱る時は、言葉を伝えるのもひと苦労…。「叱ってるのに言葉が全く通じない!」と嘆く母親は多いようです。ネット上では「子どもを何歳から叱るべきか」に注目が集まっていました。
叱られていることに気づかない!
生後8カ月の息子を育てる母親は、「子どもの叱りつけ」にお悩み中。一緒に遊んでいる際、顔を思いっきりつままれて「痛いよ! めっ!」と叱ったそうです。しかし赤ちゃんは何を言われているのか理解できず、笑顔のまま。叱ったところで意味がないと感じた母親は、「言葉が理解できるまで叱る必要はないのでしょうか?」と頭を抱えています。
母親の悩みに共感する人は多く、「授乳で乳首を噛まれた時は思わず叱ったけど、聞いてる素振りすらなかった」「何を言っても反省する様子がない子どもに困ってます」「叱っても無駄と思い始めたら、どうすればいいのかわからなくなる」などの声が続出。
叱る年齢については、「生まれた時からちゃんと叱った方が良い。そうしないと“叱れない母親”になるかもしれないよ」「しつけは伝わってると信じて、何歳だろうがきちんと叱るべき」「叱られたことに気づけない年齢でも、言い続ければ想いが伝わる時もあるはず」といった意見が寄せられていました。言葉が通じなくても、悪いことをしたら叱る母親は多いようですね。
ボディランゲージで子どもを叱る
では言葉が理解できない年齢の子どもには、どのような叱り方をすれば良いのでしょうか? アドバイスとして、「“態度や表情”を変えることで、赤ちゃんが変化に気づくかも」「まずは子どもの“オイタ”する手を振りほどいたり、“もの”から引き離す。言葉が通じないなら、行動でわからせてあげて」「普段よりも低めのトーンで叱ってみては? いつもと違う感じが、子どもにも伝わるよ」といった対処法が。ボディランゲージを使うのもひとつの手かもしれません。
一方で、少し変わった叱り方の家庭も。「とっさに叱る時は、『だーーー!!』って大声を出す。子どもはビックリしてフリーズするけど、それ以降同じことをしなくなった」「叱ってもキョトン顔だったら、“泣きマネ”がおすすめ。小さい子でも感情がわかるのか、不思議とおとなしくなる」など、様々な方法で子どもへの教育を行っています。
“しつけ”は子どもにとって必要なことですが、ムキになって強く叱りすぎるのも良くないですよね。恐怖心を与えないよう、叱った後のフォローも大切。母親たちからは、「危ないことやいけないことは叱る分、言いつけを守ったら褒めるようにしてます」「叱った後は、子どもが喜ぶおもちゃで機嫌を直すよ」「恐がらせるために叱るわけじゃないから、フォローとして抱っこやハグは必ずする」などの声が寄せられていました。
褒めることも大事!?
子どもを叱ることに悩む母親は多いようですが、実際はどのようなしつけ方をしているのでしょうか? 不動産事業などを行う株式会社オウチーノでは、560名の母親に対して「子どものしつけ」に関するアンケート調査を実施しました。
すると最も多かった回答は、66.5%で「叱ることもあるが、同じくらい褒めてしつける」。次いで「基本的に叱って、厳しくしつける」が19.8%、「基本的に叱ることはせず、褒めてしつける」という人は8.2%の割合に。「特にしつけはせず、自由にさせる」と答えた人は、わずか5.5%にとどまっています。
叱ることと褒めることがほぼ同じ割合の母親に理由を聞くと、「叱るところはしっかり叱らないとわからないし、褒めるところはしっかり褒めてやると伸びるので」「ダメなものはダメ、良いことは良いという区別をハッキリさせたいから」などの声が上がっています。
子どもの年齢が低いと叱り方も大変ですが、自分の思いがうまく伝わると良いですね。
文/牧野聡子