子どもが通う幼稚園や保育園で、ルールや決まりごとってありますよね。園によっては先生を名前で呼んだり、何をするにも“許可が必要”といった「変わったルール」が。そこで今回は、幼稚園・保育園での“独特な決まりごと”を紹介していきましょう。
子どもの風邪予防に乾布摩擦!?
幼稚園・保育園が定めているルールで、多く見られたのは「服装」でした。“園児は短パン”という規則の他に、保護者や保育士に対しても服の指定が。例えば保育士の靴下は“くるぶしソックス”のみ使用する決まりや、保護者の“ジーパン”を禁止する園も存在します。中には「サンダルが禁止で草履はOK」などの変わったルールも。
服装だけではなく、変わった習慣を設けている園も少なくありません。ネット上の声として上がっていたのは「トントン当番」。お昼寝の時間になると、年長組の子どもたちが年下のお腹をトントンして寝かしつけるそうです。“相手を思いやる心”を養えるのかもしれませんね。
精神面の教育以外に“体力面”を養うためのルールもあるらしく、「うちの園では冬は外に出て乾布摩擦をするよ。タオルで体こすることで、皮膚が丈夫になって風邪を引きにくくなるんだって」「外で行う体操の時、子どもたちは全員裸足です」などの声が寄せられていました。
保育士や保護者への決まりごとに不満の声も
幼稚園や保育園でのルールは、“園児のみ”とは限りません。保育士に対して厳しい規則がある所では、「遅刻をした保育士には罰金が課せられる」「前にいた職場では、園長が女性保育士の結婚と妊娠の時期を決めていました。理由を聞くと、『忙しい時期に休まれると困るから』とのこと」「理事長が開催する“お花教室”に職員全員入会しないといけない決まりが…。もちろん月謝は自分持ちなので、生活費も大変」といった、あまりに時代遅れなルールに関するエピソードも。子どもの世話をする保育士も、変わった規則に苦労しているようです。
ルールによっては保護者にも影響する場合が。子どもを幼稚園・保育園に通わせる主婦たちの声を見てみると、「トラブルに発展しないよう『保護者同士でグループLINE作るのは禁止』と園長に言われた。何のトラブルを気にしてるのかわからないけど(笑)」「親子の絆を深めるため、歩いて登園しなきゃいけない。家から少し遠いので、自転車や車が禁止なのは辛い」「子どもに持たせる手提げ、上履き袋、遊び道具… 全て手作りのものにしないとダメらしい。結構骨の折れる作業で疲れる」などの不満があげられていました。
また子どもへのお弁当を作る際、「食に関するルール」も母親たちの負担に。食育に力を入れる一部の園では、献立の提出が義務づけられているそう。「お弁当に野菜は必須。加工肉、冷凍食品は禁止。プチトマトも喉に詰まらせる可能性があるため禁止」など、食事にも気を遣わなければいけません。
園行事やイベントでの名物ルールが面白い
園児や保育士、親に対して様々な決まりごとが定められていましたね。園での変わったルールは、お泊り保育や送別会などの“イベント”にもあるようです。
どのようなルールなのか見ていくと、「年長の送別会では先生がコントをする。子ども役や先生役になり、実際にあった子どもの“おもしろ話”を演じる決まり」「七夕の時、近所のお家にお邪魔して“竹”を一本拝借。それを年長全員で担ぎ、保育園まで運ぶ行事があります」「保育園のお泊まり会は、ほぼお母さん達だけで運営。食事作り、お風呂、就寝時の見守り番とか色々やることが多い」といった習慣が。
独特なルールについて母親たちからは、「ちょっと変わってる決まりごとでも、きちんとした理由があれば全然問題ない」「さすがに“いき過ぎたルール”と感じた時は、子どもたちが心配になる」「理由によってはアリかな。ただ、負担の大きい規則は悩みどころだよね」などの意見が寄せられています。
時代にあわせてルールの意義や効果をきちんと捉え直し、子どもたちの成長に繋がる施策を実践できると良いですね。
文/牧野聡子