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同じシングルマザーの母はよき理解者家族のピンチも母の支援で一緒にに乗り越えました

 離婚が成立したとき「自由になった!」って本当に嬉しくて。長男の小学校入学までにと決意し、専業主婦からの就職、次男の保育園探し、引っ越し…。かつて同じようにシングルマザーになり私を育ててくれた母の協力もあり、新生活をどうにかスタートしました。あとは、仕事に育児に夢中で。

 

 母に「私はお母さんみたいに強くない」と涙を見せたこともあったみたいだけど、覚えてないです(笑)。そんな私が今、仕事で結婚・婚約指輪の買い取りにたずさわっているなんて縁ですよね。お客さまの心機一転を少しですがお手伝いできて光栄だし、やりがいもあります。

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母とは性格がまるで逆!子どもにとっては私が父親役、母が母親役かな

 親が私ひとりだけなので、やれることに限界があります。だから、子どもには「できないことはできない」というのが私の決まり。今では子どもも「欲しいものは自分で」とおこづかいをせっせと貯めています。家事も分担はしていませんが「ここからは自分でして」と線は引いています。去年、長男が小学6年生の夏になって中学受験したいと言い出したときも「塾や費用を自分で調べて、必要なことをママにお願いしなさい」と。志望校も自分で選び、本気になって勉強していました。なんとか合格してくれてホッとしています。 今までのことで子ども側にも言いたいことはあるでしょうね。でも私がそれを考えはじめたら、不安になってしまう。それよりも、自分の判断や行動に自信をもって、毎日笑って過ごすほうが大事かな、と。お母さんの笑顔が子どもをいちばん、安心させると思うから。

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  もちろん、笑えないようなことも起こります。たとえば去年小学校に入学した次男の、不登校。それまで保育園で夜まで過ごしていたのが、学童に変わってから家にひとりでいることが多くなって、精神的に不安定になったのでしょう。生活リズムもよくなかった。そこで、私は早い時間に帰れるように今の会社に転職しましたし、母は自分の仕事の合間をぬって、積極的に次男と過ごしてくれました。先生のご協力もあり、今では普通に学校に通っています。母は「あのときは毎日泣いていた」なんて言うけど、みんなが努力したからこそ、いい方向に歩き出せたんだと思います。つらいことでもきちんと受け止めて、解決に向かって行動する。そうして進んだ先に、振り返って「よかったね」って心から笑える日がくる。母と私に共通するこの思い、いつか子どもたちにも伝わるといいですね。