最後に対象年齢7〜8歳向けのボードゲーム紹介です。前回の「 名作ボードゲーム!おすすめ3選【6歳向け】 」よりも難易度は格段に上がります。先を読む力、相手との交渉力、白熱した心理戦など、様々な要素が織り交ぜられており、大人でも楽しめるボードゲームばかりです。

目次

未開の地を開拓していく面白さ
カタン

対象年齢:8歳以上、プレイ人数:3〜4人、プレイ時間:約60分、価格:4,100円(JELLY ONLINE)    

 

ボードゲーム「カタン」

こちらは大人もハマる名作中の名作「カタン」です。ご存知の人も多いのでは?1995年にドイツゲーム大賞を受賞していて、世界中で親しまれているボードゲームです。3〜4人向けですが、拡張版を追加することで、プレイヤーの人数を増やすこともできます。

 

舞台は未開の島。集めた資源で街道や都市を作り、発展させていくゲームで、早く10ポイント集めた人が勝ちです。

 

カタン島の地形を組み立て、数字チップをそれぞれのタイルに1枚ずつ置きます。

 

プレイヤーは、自分の色の開拓地コマ5つ、都市コマ4つ、街道15本を持ちます。鉱石・小麦・羊・木材・レンガの5種類の資源カードは、表向きにして置きます。発展カードはシャッフルして裏向きに置きます。盗賊コマは、砂漠タイルに置きます。

 

資源カードを集めて建設できるのは、街道、開拓地、都市で、それぞれ必要な資源が異なります。

 

ポイントは、開拓地1ポイント、都市2ポイントですが、ほかにも「発展カード」で1ポイントが出たり、5本以上街道をつなげている人の中で一番長く街道を作った人が2ポイント獲得できるなど、様々な方法でポイントを獲得することができます。

 

まずは各プレイヤーが資源タイルの淵に沿って開拓地コマ2個と街道2本を置きます。街道は必ず開拓地もしくは都市と繋げなくてはいけません。置く順番はジャンケンなどで決めてください。

 

サイコロで出た数字のタイル上に開拓地や都市があれば、そのタイルの資源カードを獲得できるので、サイコロの目が出やすい場所に置くことが重要です。ちなみに、一番出る確率の高い数字は6と8です。

 

順番にサイコロを振って、資源を集め、街道や開拓地を建設していきます。自分が欲しい資源をほかのプレイヤーと交渉して獲得する方法もあります。例えば「木材と小麦を交換してくれない?」などと交渉するのです。自分が集めにくい資源がある場合にいかにうまく交渉できるかも勝利に影響してきます。

 

また、資源を発展カードと交換することもできます。発展カードは「1ポイント」だけでなく、「騎士」や「街道建設」などゲームを有利に進めるアイテムが得られます。

 

サイコロで7が出たとき、もしくは資源カードの「騎士カード」を使えば、盗賊コマを好きな場所に移動することができます。ほかのプレイヤーが開拓地や都市を置いている場所に盗賊を置けば、サイコロでその数が出ても資源を獲得できなくなります。さらに、そのプレイヤーから資源カードを1枚奪うことができます。盗賊を動かしたいときは、サイコロで7を出すか、騎士カードを使わなければなりません。

 

開拓地をどこに作るか、資源カードをいつ使うかなど、戦略を立てながら、ほかのプレイヤーが次にどう動くかを想像し、交渉まで行うゲームです。タイルや数字の配置によって戦略も変わってきますので、飽きずに長く遊べますよ。

    

テリトリー争いが楽しい
ブロックス トライゴン

対象年齢:7歳以上、プレイ人数:2〜4人、プレイ時間:20〜30分、価格:3,456円(参考価格)

 

ボードゲーム「ブロックス トライゴン」

こちらは長年愛されているゲーム「ブロックス」の進化版で「ブロックス トライゴン」です。

 

自分の色のブロックを、頂点で接するように置いていくゲームです。ブロックは三角形の集合体になっていて、最後に残ったブロックの三角形の数が少ない人が勝ちです。

 

ブロックを辺で繋げるのはNG。自分の順番がきたら、点だけが接するように、空いているスペースの形を見ながら自分の色のブロックを置いていきます。

 

大きいブロックや折れ曲がった形のブロックは、最後のほうに残してしまうと置きにくくなってしまうので先に置くなど戦略を立てながら、相手のブロックの置き場所を邪魔しながら、いかにうまく置いていくかがポイントになります。

 

相手に邪魔されることももちろんあるので、ほかのプレイヤーが次にどこに置こうとしているかを読みつつ、先々まで考えていく力が必要とされます。人数が多いとその分置けるスペースが限られてくるので難易度も上がります。小学生はもちろん、中学生や大人も楽しめるゲームです。

 

メルヘンチックなカードが女子に人気!
ディクシット

対象年齢:8歳以上、プレイ人数:3〜6人、プレイ時間:約30分、価格:4,860円(JELLY ONLINE)    

 

ボードゲーム「ディクシット」

こちらは、かわいらしいメルヘンチックなイラストが特に女の子に人気のゲーム「ディクシット」。「ストーリーテラー」が題名をつけたカードがどれかを想像し、当てるゲームです。

 

まず、各プレイヤーはウサギのコマを1個選び、得点板の「0」のスペースに置きます。1人6枚ずつカードを持ち、残りのカードは裏向きにして真ん中に置き、山札にします。

 

ひとりずつ交代で「ストーリーテラー」となります。ストーリーテラーは自分の手札から好きなカードを1枚選び、題名をつけます。ほかのプレイヤーは、その題名に一番近いと思うカードを自分の手札から選び、出します。全員のカードが出揃ったら、山札からもカードを足して(プレイヤーの人数によって枚数は変わります)、シャッフルし、表向きに並べます。

 

ストーリーテラーを除くプレイヤーは、何番のカードがストーリーテラーのカードかを予想し、投票します。見事に当たればポイント獲得となり、自分のウサギのコマを進めます。

 

最初にウサギがゴール(30ポイント獲得)した人が勝ちです。

 

このゲームのポイントは、ストーリーテラーは全員にカードを当てられてしまっても、逆に誰にも当てられなくても得点がもらえないというところ。つまり、カードにつける題名が分かりやす過ぎても、分かりにく過ぎてもいけないのです。

 

ほかのプレイヤーは、その人がどんな題名をつけそうか、想像する楽しさもあります。

 

あなたならどんな題名をつけますか?人によって絵の捉え方が異なるので面白いですよ。絶妙なネーミングを考えながら盛り上がってください!

 

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取材協力 JELLY JELLY CAFE


子どもから大人まで楽しめるボードゲームカフェ。現在、首都圏9店舗のほか、名古屋、大阪、福岡にも展開。世界中のボードゲームを多数取り揃えているほか、初心者1人で行っても楽しめるイベントも開催している。

 

取材・文/田川志乃 撮影/masacova!