公共の場で子どもが騒ぎ出したり、マナーを守らなかったりすると慌ててしまいますよね。注意してもいうことをきかなかったりすると、周りの目も気になって、アセりはどんどん増すばかり。でも〝ちょっとした工夫〟で上手にマナーを教えることだってできるんです。ママたちが実際に「うまくいった」という工夫について、お聞きしました。

 

■子どもにだってプライドがある(弘子さん/31/商社勤務)

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4歳の息子はときどき、バスの中やスーパーなど「公共の場」で騒ぎだしてしまうことがあります。そんな息子に、周りの人は「なんとかしろよ」と心のなかで言っているような気がして。「静かにしなさい!」と厳しく叱っていました。 ところが、いつも逆効果。息子は決まって大声で泣き出したり、金切り声で叫んだり…余計にうるさくなってしまうのです。そこで家に帰ってから「どうしてそうなるの?」と息子に聞いてみたんです。すると「怒られて恥ずかしいから」という答えが返ってきました。 まだ「公共の場」という概念がわからないから、騒いでいるのだと思っていました。でも「怒られて恥ずかしい」ということは、ちゃんと周りの目を意識しているということ。つまり「他の人もいる場所」だとしっかりわかっている、ということですよね。 確かに大人だって、職場で人の目があるところで叱られたくはありません。それからは息子のプライドに配慮して、こっそりと陰で注意するようにしています。