文章読解・作成能力検定とは文章読解・作成能力検定は通称「文章検」と呼ばれています。 「日本漢字能力検定(漢検)」を運営している日本漢字能力検定協会が、漢字能力・語彙力の運用力を高めてもらうために、2013年より開始した民間資格の検定です。 文章でのコミュニケーション力や論理的思考力、また一般的なコミュニケーション力を高めることを目的としています。 2019年現在では、数多くの学校教育にも取り入れられており、大学入試の願書でも大学側が評価をしている資格の1つでもあります。 例えば、お茶の水女子大学ではAO入試時に、明治大学では自己推薦特別入試時に、早稲田大学も資格を評価している大学の1つです。 文章検は4級、3級、準2級、2級の4レベルに分けられており、2級になると「高等教育で高度な教養を主体的に身につけるために、あるいは、社会人として求められる文章作成を行うために必要な総合的な文章読解力及び文章作成力」が求められます。 文章検公式のテキストや過去問題集が用意されており、それを基に勉強することになります。 漢検や英検と同じように個人受験可能で、指定された会場に出向いて受験する形となっています。

■文章検を取得するメリット

資格を取得するにあたって、まずは資格取得のための勉強が必要です。 文章検を取得するメリットとしては、文章検の受験勉強過程において、高い文章力が身に付くことです。 論理の流れがはっきりしていて、わかりやすい文章が書けるようになります。 例えば、以下のような内容を勉強します。 ・本文から見出しを要約する


・文章構成のルールを理解する


・文章やデータの要約文を作成する


・他者意見への反論を考察する


このような内容を勉強することにより、論理的思考が身に付き、文章力を高めることができます。 その他に資格を取得することにより生まれるメリットとしては大学受験に役立ちます。 先述したように、資格取得を評価している有名大学も多くあり、特にAO入試や推薦の場合に面接官の目に留まる可能性があります。 近年の大学入試では、私立大学入学者の約5割が推薦・AO入試での合格者となっています。 ほとんどの推薦・AO入試は、学科試験や書類審査のほか、面接や小論文などで選抜されますので、資格取得を通じて培った文章力や相手にわかりやすく伝えるためのコミュニケーション力が活きてきます。 更に資格取得者は受験時に資格を点数化されたり、試験や出願書類の得点に加算してくれる大学もあり、資格取得がますます有利に働いてくる可能性があります。