■子供のコミュニケーション能力を育てるには

・自分で話をさせる 初対面の人の前では何も話せなくなってしまう子供も多いですが、なるべく子供自身が話をできるように親が機会を作ってあげるようにしましょう。 最初はうまく話せないかもしれませんが、場数を踏んで、慣れていくことが大切です。その際は、親が途中で横やりを入れないよう心掛けます。 自分からあいさつする、自分の名前をハッキリいえるなど、自分のことは自分で話せるよう、見守りできるだけチャンスを与えましょう。 ・話したいことは自分で考えさせる 相手に伝えたいことがあっても、うまく伝えられない子供も多いことでしょう。ひと言ずつ途切れた言葉で話すことも多く、最終的にはうまく伝えられないため「わからない」のひとことで終わらせてしまうことも少なくありません。 自分の気持ちを相手に伝えるには、順序だてて分かりやすく話さなくてはなりません。最初からうまく説明できないのは当然ですから、多少時間がかかっても待つようにします。子供をせかしたり叱ったりしないようにしましょう。 何があったかをやさしく問いかけてあげれば、説明しようとして、自分で話を組み立てていくようになります。 ・人の話を聞くことも大切 コミュニケーション力というと、自分のことをいかにうまくアピールするかのスキルと勘違いしてしまうかもしれません。しかし、コミュニケーションとは、互いに会話のキャッチボールを楽しながら、相手を理解しようと努力することです。 そのため、会話をする際は、自分の話たいことだけを話すのではなく、相手の話に耳を傾けることの大切さについても教えてあげたいものです。 親が話をしているときに割り込んでくるのであれば、「今はお母さんの番だから少し待ってね」と伝え、話すのを待ってもらうようにします。そして、自分の話が終わったら「あなたの番だよ」といい、子供の話をしっかり聞いてあげるようにしましょう。 ・応答できる力を育てる 会話であいづちを打つ、知っている人を見たらすぐあいさつをする、物をもらったらお礼をいうなど、すぐに対応できる力を育てることが大切です。「おはよう」「こんにちは」「ありがとう」「ごめんなさい」など、何かあったときに応答するのはコミュニケーションの基本ともいえます。 おいしいものを食べたら「おいしいね」、お花を見たら「キレイだね」など応答できる力があれば、周りの人と会話のきっかけをすぐに見つけることも可能です。 応答力は親が手本を見せなくてはなりません。子供だけに求めても、どのように対応するのが正解なのか分からないため、まずは親が率先してあいさつやお礼をするなど、お手本を見せるようにしましょう。

■まとめ

子供のコミュニケーション能力を高めるための方法について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。 親が積極的に他者とコミュニケーションをとっている姿を見せることが、子供にとっての最大の学びとなります。子供の前では、なるべく積極的にコミュニケーションをはかるようにしましょう。