子供が小さな間は一緒にお風呂に入るのが当たり前ですが、子供の成長とともに親とのお風呂も卒業するようになります。
自分から一人でお風呂に入りたがるのを待つのも良いですが、子供によってはいつまでたっても親と一緒にお風呂に入ることもあり、親からすると、このまま一緒に入り続けて良いのか悩んでしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、子供と一緒にお風呂に入るのはいつ頃までにしたほうが良いのか、また、一般的には何歳頃まで一緒に入るのかなどをご紹介します。
みんなはいつ頃子供とのお風呂を卒業している?
子供とのお風呂を卒業するのは、一般的に小学校低学年から高学年にかけてが多いようです。早ければ小学校3年生頃から、遅ければ小学校5、6年生で卒業するようになるようです。
子供から「もう一緒に入らない」と宣言することもあれば、親から促して一人で入り始めることもあります。
もちろん、すべての子供が、このとおりに親とのお風呂を卒業しているわけではありません。
小学校に上がる前から一人でお風呂に入っている子供もいれば、高校に上がるまで親とお風呂に入っている子供もいます。
家族だからいつまで一緒に入ってもおかしくないと思う人もいますが、やはり思春期を迎える前には一人で入らせるようにするのが理想的といえるでしょう。
子供が一人でお風呂に入るための保護者の関わり方
子供の変化を見逃さない
子供は成長するとともに体にも変化が表れてきます。女の子であれば胸が膨らんできたり、初潮を迎えて体に丸みを帯びるようになります。
男の子は早ければ10歳前後になると精巣が発達し、射精が始まります。小学校5年生や6年生になると、5人に1人は精通を経験しています。
また、男女ともに陰毛が生えてくると、大人になってきた証しでもあるので、こうしたサインを卒業のきっかけに捉えるのも一つの方法です。
男の子は女の子に比べて発達も遅いので、小学校までは親と一緒にお風呂に入るかもしれませんが、中学生にもなれば自然と一人でお風呂に入るようになります。
女の子のほうが発達は早いので、一般的には女の子のほうが早く親と一緒にお風呂に入らなくなるとされていますが、体に変化が現れても気にせず親とお風呂に入り続けるのも女の子です。
子供のサインをしっかり受け取る
子供が親と一緒にお風呂に入ることをイヤがるようになったら、それは子供が成長したサインとしてしっかり受け止めましょう。
昨日まで楽しく一緒にお風呂に入っていたのに、いきなり親との入浴を拒否することもあります。
子供の体に変化がなく、まだ幼いからといって、子供の意見を無視して無理やり一緒にお風呂に入ってはいけません。
まだ一人できちんと体を洗えないなど心配ごともあるかもしれませんが、子供からサインを出してきたときは否定せず、大人への第一歩と思って卒業するようにしましょう。
親側から卒業を宣言することも必要
子供が高学年になっても一緒にお風呂に入ろうとする場合は、親のほうから卒業を宣言するのも良いでしょう。
子供の体が変化するタイミングを待って宣言するのも良いですが、高学年に上がったら一緒のお風呂は卒業だと、前もって子供に宣言しておくのも良いでしょう。
子供がイヤがったり、理由を聞いてくることもあるかもしれませんが、お風呂は「本来一人で入るものだよ」などというように説明してあげましょう。
自立を促すために親が手本を見せる
子供が平気で裸で歩き回らないよう、大人が見本を見せておくことも必要です。親がお風呂上りに裸でウロウロしていると、子供もそれが当たり前に感じ、同じような行動をするようになります。
お風呂に入る以外は裸を隠すようにしたり、お風呂上りはすぐに下着とパジャマを着るように手本を見せておくと、子供もそれが当たり前と思い、裸を見せるのは恥ずかしいことと認識するようになります。
一人風呂は自立を促すきっかけに
まだ小さな子供に一人でお風呂に入るよう促すのは、とてもかわいそうに思えますが、一人風呂は子供の自立心を育てるきっかけにもなります。
いつまでも一緒にお風呂に入っていると、きちんと洗えているかどうかチェックしてあげたり、体や頭を洗ってあげることもあるでしょう。
一人でお風呂に入るようになるとすべて自分で行わなくてはならないので、自然と自立心が身に付きます。
最初のうちはお風呂上りにチェックし、少しずつ子供に任せるようにしましょう。体や頭をキレイに洗えなかったり、脱衣場を濡らしてしまうこともありますが、口でアドバイスするだけにとどめておきましょう。
何度も経験するうちにどうすればキレイに洗えるのか、自分なりに考えて工夫するようになりますので、見守ってあげるようにしましょう。
子供の気持ちに寄り添った対応を
子供とのお風呂をいつまで一緒に入れば良いのかまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
大人になっても子供一緒にお風呂に入る人もいますが、成長した体の子供と一緒にお風呂に入るのは、親子として未成熟な関係であると考えられます。子供の成長に合わせて、一緒に入るお風呂は卒業できるよう、親からアクションを起こすことも必要です。