子ども乗せ電動アシスト自転車は高価なものだから、後悔しないように我が家にぴったりの車種を選びたいもの。では、買うときは具体的にどんなところをチェックすればいいのでしょうか? チェックポイントや、少しでも安く上手に買うコツを、メーカーとショップの方に教えてもらいました。

取材協力/パナソニック サイクルテック 営業企画部 営業企画課 東裕介さん・ イオンバイク 営業本部 営業企画グループ 西山孝明さん  

  

Q.買う時の具体的なチェックポイントを教えて

A.子どもの人数や生活環境などに合わせ、9つのポイントをチェックして!

 

①子どもの年齢・人数

子どもが2歳未満なら前乗せタイプを選びましょう。2歳以上なら前後どちらのタイプでもOK。子どもを2人乗せたい人や、乗せる可能性がある人は前後に乗せられるタイプを選んでください。

 

②タイヤの大きさ

タイヤのサイズは20インチが人気。普通の自転車より車高が低くなるので、子どもの乗せおろしが楽で安定感があります。身長が高い人が乗るなら、大きめのサイズを選んでも。

 

③タイヤの太さ

マンションや駅で、タイヤをはめこむタイプの駐輪場を使っている人はタイヤの太さをチェック。駐輪場に停められる幅のタイヤを選びましょう。

 ④バッテリーの容量

坂道を走る人や毎日長距離を走る人やこまめに充電するのが面倒な人は、大きめのバッテリーを選びましょう。バッテリー容量が大きいほど値段も高くなります。毎日10分~20分しか使わないなら、小さいバッテリーを検討しましょう。

 

⑤荷物の多さ

前乗せタイプでカゴがない自転車を選ぶと、保育園バッグや買い物の荷物を乗せられないので不便。荷物を乗せられる量もチェックして。

 

⑥電源スイッチの使いやすさ

ハンドルに電源やアシスト力調整のスイッチがついています。操作のしやすさ、パネル表示の見やすさもチェックしましょう。

▲走行中の誤操作防止機能や液晶の見やすさもチェック 

 

⑦子どもの乗せおろしのしやすさ

子どもを乗せたりおろしたりするのは一仕事。メーカーや車種によってチャイルドシート・チェアの形状が違うので、実際に子どもを乗せおろしして使いやすさを確認すると安心。ハンドルの軸がグラグラしないようにロック機能がついていると便利です。

▲スタンドを立てると同時にハンドルが固定されるものもある 

 

⑧子どもを乗せた状態での止めやすさ

子どもを乗せた状態で自転車を停めるのも大変な作業です。子どもを乗せたままスタンドを立ててみて、自転車を停めるときの操作のしやすさも試してみてください。

 

⑨加速のタイミング

車種によって、どのくらい踏み込むとどのくらい加速するのかは異なります。人によって乗り心地は異なるので、試乗して、「どのタイミングでどのくらい加速すると乗りやすいか」をチェックしましょう。

 

Q.電動アシスト自転車はどこで買うのがおすすめ?

A.実際の店舗で試乗して買うのがベスト

 

電動アシスト自転車は、実際の店舗で実物を見て、試乗して買うのがおすすめです。電動アシスト自転車は、車種やシートの種類によって、子どもの乗せおろしや扱いやすさに大きな差があります。 実際に乗せる子どもと一緒に店頭に行き、子どもを乗せたりおろしたり、荷物と子どもを乗せたまま自転車を停めるなど、一通りの操作をしてみましょう。もちろん、子どもを乗せて試乗して、乗りやすさや操作性もチェックしてください。 ネット通販のほうが安いこともありますが、その場合も試乗会などで必ず試乗してから購入しましょう。また、ネットで購入して自宅に届けてもらうと、最終的なサドルやハンドルの調整などは自分でやることに。さらにちょっとした調整や修理なども自分で頼むことになり、時間もかかるし送料などがかかることもあります。 

ただし、ネットで購入して実店舗で受け取れるショップもあります。たとえば

「イオンバイク」

のオンラインショップで購入した商品は、「イオンバイク」の店舗で受け取りが可能です

(本州・四国のイオンバイクで受け取り可能。本州四国の一部店舗及び北海道、九州の店舗は対象外)。 「イオンバイクのオンラインショップでは、ネット限定セールを行っていたりポイントキャンペーンを行っていることもあるので、欲しい車種が決まっているならぜひのぞいてみて! また、イオンバイクはショッピングモールにも出店しているので、Yahoo!や楽天のイオンバイクショップで購入しても、イオンバイク店舗で受け取り可能です」(西山さん)

  

 ▲ネットで安く買って実店舗で受け取るのも賢いやり方!「イオンバイク」https://www.aeonbike.jp/

 

 

Q.少しでも安く買うには、いつ頃がねらい目?

A.型落ち品を狙うなら、年末~年明けがチャンス

 モデルチェンジして新商品が出ると、型落ちした商品は安くなる可能性があります。では、モデルチェンジのタイミングはいつなのでしょう? 「電動アシスト自転車がいちばん売れるのは、新年度・新学期の前の3月。そのため、秋から冬ごろにモデルチェンジすることが多いです」(パナソニックサイクルテック・東さん)。なので、型落ちして安くなった商品を狙うなら、モデルチェンジ後の冬~年明けあたりがねらい目かもしれません。

 

 

*次回④は電動自転車の交通ルールやマナー、事故に備える保険について紹介します。 

ライター:田村みのり
会社員(人事・経理)を経てフリーライターに。年金組合の破たんで数百万円を失った経験から、分散投資の重要性を痛感。その後、教育資金・老後資金を貯めるために投資信託や株、純金積立などさまざまな財テクに挑戦してきた実績を持つ。女性誌やwebでマネーや教育、生活情報記事などを執筆。高校生、大学生の2児の母。