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昔はどこの家庭にも当たり前のようにあった糠床ですが、今では糠床がある家庭の方が少なくなりました。美容や健康、花粉症にも効果がある発酵食品、糠漬けを自宅ではじめてみませんか? 糠歴5年、我が家の糠床のお世話方法と糠漬けの効能についての紹介です。

 

糠床を立ち上げる

糠床は乳酸菌が発酵するのに気温が20~25度くらいが適しており、春・秋は糠床を立ち上げるのに最適な季節です。 本来の糠床の材料は米ぬかや塩、昆布などになりますが、糠床初心者さんには色々なメーカーから販売されている1回目から美味しい糠漬けが漬けられる熟成された糠床セットをおすすめします。塩分も調整されていて熟成された糠床なので失敗することなく手軽に糠漬けを始める事ができます。 買ってきたその日から美味しい糠漬けが食べられますよ。

 

糠床の管理

糠床はどうしても匂いが気になる方も多いと思います。我が家は密閉容器で漬け込み、夏場は冷蔵庫で保管しています。そうすることで、匂いが気にならずに温度管理されて年中おいしい糠漬けを食べる事ができます。

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野菜を漬けこまない時も、乳酸菌や酵母のバランスを保つために基本的には1日1回かき混ぜます。混ぜた後や野菜を漬けこんだときには糠床の空気を抜くように表面を押さえながら平らにならします。 水分が溜まった時:糠床が柔らかく水っぽくなってきます。毎日のかき混ぜる時に糠床の四隅の一か所にくぼみをつけておくと、そこに水分が溜まるので溜まった水分はキッチンペーパーで吸い取ります。 長期外出をする時:入り糠を足して糠床を固めにした上で、糠床表面に1cmの厚さで塩を平らに敷き詰めます。帰宅後は表面の塩を掬い取ります。

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大根やキュウリ、人参などは一般的な糠漬け野菜ですが、その他にもセロリやアボカドもおすすめです。 そして、おつまみに最適なのがクリームチーズの糠漬け。クリームチーズをキッチンペーパーで包んで糠漬けにします。もともと塩分の高いクリームチーズは糠の風味と合わされば、お酒が進みます。糠漬けにしたクリームチーズに大葉を巻いても美味しいですよ。 糠床が水っぽくなってきたら、切り干し大根の糠漬けで水分を取る方法もおすすめです。カルシウムやカリウム植物繊維も豊富で鉄分も摂取できる切り干し大根を、水に戻さずに乾燥したままの状態でキッチンペーパーに包み糠漬けにします。糠床の水分を吸ってくれて一石二鳥、三鳥の効能が得られます。

 

糠漬けの効能

世界遺産に登録されている和食。その和食の定番であり日本の伝統食として古く昔から親しまれてきた糠漬け。その効能は数えきれないくらいにあります。

 

植物性乳酸菌はがん予防、アンチエイジング、虫歯予防などがあげられます。 植物酵素は整腸作用、免疫力強化、貧血、便秘、骨粗しょう症、美肌、肌荒れ防止などがあげられます。

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CHANTOママライター/中谷絢子

そして、糠床を毎日かき混ぜることで米ぬかに含まれる米油の効能で手荒れの予防にもなります。 我が家は今では4歳の娘も一緒に糠床をかき混ぜてくれます。食育にもおすすめの糠漬け。 今日は大根が食べごろかな? 明日は人参が食べられるかな? 野菜嫌いの子供でも自分で漬けた糠漬けに興味を示すのではないでしょうか? たくさんの効能がある糠漬け、これから糠床の立ち上げに最適な季節です。 ぜひ、糠漬け生活にトライしてみてくださいね。