■兄弟げんかの解決法
兄弟ゲンカも、社会を学び、成長するのに役立っていることは確かです。必要なものなら、親は見守っていればいいのでしょうか? 時には見守ることも大事ですが、小さな子供が、言ってはいけない暴言を判断することは難しく、加減ができない子供たちが暴力に走るのを、ただ指をくわえて見ているのはよくありません。 子供たちの一番近くにいる人生の先輩、親としては、兄弟ゲンカを上手に鎮めることも必要です。 とはいえ、兄弟ゲンカに限らず、ケンカの仲裁は難しいもの。兄弟ゲンカを解決するには、いくつかポイントがあります。確認してみましょう。 ①まずは経過を観察
兄弟ゲンカが始まりそうになっても、まずは経過を観察です。激しい暴言や手を出したら、仲裁に入ります。興奮している2人を引き離しましょう。 ②抱きしめて落ち着かせる
泣いている子供を落ち着かせるには、抱きしめるのが一番です。気持ちが落ち着いた子供は、兄弟ゲンカの理由を話し始めます。ケンカの理由を聞いた上で、悪い所があれば、「○○も悪いけど、あなたも悪いよね。」と優しく諭してあげましょう。ケンカ両成敗です。 ③頭ごなしに叱らない
頭ごなしに叱るのはNGです。弟・妹が泣いていると、上の兄・姉を頭ごなしに叱ること、よくありませんか?“お兄ちゃん・お姉ちゃんなんだから”という理屈ですが、上の子にも理由、理屈があるはずです。まずは、上の子の言い分もしっかり聞いてあげましょう。上の子の言い分も聞いた上で、「あなたの言うこともわかるけど、同じことをされたら、あなたも嫌よね。」と諭してあげることが重要です。 ④フォローが大事
自分の言い分が通らないと、子供は感情的になり、“ママは僕(私)の気持ちをわかってくれない”と考えます。ケンカでやられた方はその場でフォローしますが、後で、やった方の子が冷静になった時に、優しくフォローしてあげましょう。 ⑤最後は“ごめんなさい”
2人の気持ちが落ち着いたら、お互いに“ごめんなさい”をして、兄弟ゲンカを終わらせましょう。ママが2人の子供をそれぞれ優しく諭せば、幼い子供も、言ってはいけないこと、やってはいけないこと、相手の気持ちを考えることなどを学習していきます。もう1つ大事なのは、謝ることです。ケンカ両成敗、お互いに謝ることも教えてあげましょう。