■必要に応じて周りの協力を仰ぎましょう
早く事業参観の日時を把握できても、曜日や月末・月初めなどの繁忙日に当たってしまい、どうしても仕事に穴をあけられないこともあるでしょう。そんな時は、一人で無理せず周囲の協力を仰ぎましょう。 近年の授業参観を見ていると、平日でもお父さんを何人も見かけますし、おじいちゃん、おばあちゃんが来ているのも見かけます。いろいろ知っている家族だからこそ頼みにくい点もあるかもしれませんが、夫や祖父母が意外と授業参観に行ってみたいと思っていることもあります。 土・日休みではなく運動会・学芸会に来られないお父さんや、遠方でなかなか孫の様子を見られない祖父母が、子どもの様子を見る良い機会となることもあるのです。自己判断せず、思い切って声をかけてみましょう。 休みをとったり早退・遅刻をしたりするのが難しい職場でも、同僚に協力してくれる人がいるかもしれません。例えば、同じように子どもがいる人ならば、その同僚も授業参観や学校行事に行きたいのに行けないというもやもやを抱えている可能性があります。その場合、シフトを交換しあうなどして協力できるかもしれません。 また、初めから最後まで出席するのは無理でも、出勤前の少しの時間というように短時間だけならOKということもあるでしょう。授業参観の内容によっては、初めの方に子どもが発表する、子どもが最後の言葉を言うなど、子どもの見せ場に合わせて、短時間でも見に行くというのも一つの方法です。子どもや学校とコミュニケーションを十分にとることが、忙しいママが小学校生活を乗り切るポイントになります。
■出席できない可能性があることを共有しておくことも大切
どんなに手を尽くしても授業参観に出席できないこともあります。家族の体調不良、職場のトラブルなど、授業参観に出席しようと思っていても、突然できなくなることもあります。子どもは残念がり悲しい思いをすることでしょう。家を出る時は「行くよ!」と言っていたのに、参観に現れなければ心配するはずです。 そんな事態に備えて、日ごろから、仕事やそのほかの理由で、授業参観に行けない可能性があることを子どもに話しておきましょう。事前に話があれば、日ごろから両親の働く姿を知る子は、子どもなりに理解しようと頑張ります。といっても、授業参観に親が来ないことにショックを感じる子もいますので、家庭でのフォローは必要です。 また、共働きが増えている昨今の状況から、「わが子だけが親が来なくてさみしい思いをしている」と思うのは、誤りのように見えます。たくさんの親が来ているように見える授業参観も、出欠表をのぞくと、欠席の家庭も見受けられるからです。 最後は、授業参観に行けないこともあるという自分自身の覚悟を決めることも大切です。授業参観に行けない……といつまでももやもやを抱えるのではなく、親が来なくても頑張る子どもを信じ、仕事に励みましょう。