梅雨から夏にかけては、小学生の子が傘を忘れたり急な夕立で濡れて帰ってきたりすることも少なくありません。 登下校中、傘をさしていても、背中に大きく飛び出したランドセルだけがビショビショになってしまうこともありますね。 そんな時の強い味方「ランドセルカバー」は、かぶせておくと革の傷みや偏食を防いでくれたり、中の教科書ノートやプリントを雨から守ってくれるすぐれもの。 今はたくさんの素材やデザインが出回っていますが、手作りするママも意外と多いのだとか。 今回は小学生ママに人気のランドセルカバーのタイプや、選ぶときのコツを紹介します。
ランドセルカバー、人気は「透明タイプ」で白くならないもの
小学校入学時に、ランドセルにゴムですっぽりかぶせる黄色いランドセルカバーが配布されたという人はかなり多いのではないでしょうか。
交通事故防止のために自治体や交通安全協会から配られることが多く、登下校に慣れるまでは全員が使用するよう決められている学校もあります。 ただ、薄いナイロンなどの素材でできているため、2年生になるまでには破れてしまう子も。
そのままカバーなしで過ごす子もいますが、買い替える場合、みんなはどんなランドセルカバーを選んでいるのでしょうか?
キャラクターもののランドセルカバー
10年ほど前と比較すると、とてもたくさんの種類のキャラクターがデザインされたランドセルカバーが市販されている印象です。
「雨だからランドセルカバーをつけよう」と言うと面倒で嫌がる子もいるかもしれませんが、特に低学年の子なら、好きなキャラクターものなら喜んで使うことでしょう。
パッと見て、自分のランドセルの見分けがつきやすいという利点もあります。 愛着がわき、学校や出かけた先にランドセルカバーを忘れてくることも減るかもしれません。
ランドセルの色に合わせたランドセルカバー
最近人気のランドセルの色は、定番の黒・赤・ピンクなどに加え、ブルーや水色、キャメルなど色とりどり。
そして、ランドセルの色に合わせたランドセルカバーも通販やランドセル売り場にいろいろ揃っており、雰囲気を変えることなく使えるので人気を集めています。
人気ランドセルメーカーの色に合わせてデザインされたオーダーのカバーを販売しているサイトもあるほど。
透明なランドセルカバー、それも白くならないものが人気
近頃のランドセルは、かぶせ部分にかわいいデザインがあったり、こだわりのカラーを選んだりする人が多いため、それを生かせる透明のランドセルカバーはとても人気があります。 安価なものでは1000円前後の商品もありますが、中には「数日で傷がついて白く濁ってしまった」という声も。
色が白くなってもランドセル本体を守ってくれることには変わりなく、子どもは気にしていないことも多いですが、ママががっかり…というケースがあるようです。
少し上の2000円以上の価格帯では、傷がつきにくい素材を使用することで、1年~3年間もクリアな状態をキープするとうたっているものもあります。 さらに、髪の毛やペットの毛・ホコリがつきにくい帯電防止加工や、ランドセル本体を色褪せから守るUVカット加工がなされているなど、至れり尽くせりの感がありますね。
ランドセルカバーは手作り!ママのハンドメイド技
ランドセルは比較的直線的な構造なので、裁縫の得意なママにとってはもちろん、あまり得意でなくても、ランドセルカバーを手作りするのはそれほど難しくないはず。
材料はテーブルクロスなどに使われる撥水の布と、2~3センチの平ゴムがあれば基本的なものが作れます。 ランドセルのかぶせの部分に合わせて型紙をとり、布の周囲を折り返してミシンで縫い、パカパカしないように平ゴムを2か所に取り付けます。 そしてずり落ちないよう、ランドセル上部の取っ手部分にひもやゴムなどループ状のパーツをつけておけば完成です。
あとは好みで、バイアステープで周囲をくるんだり、男の子なら好きなキャラクターのワッペンなど、女の子ならリボンや光る素材の飾りをつけたり、親子で話し合うのも楽しい時間ですね。 周囲を縫うことも面倒であれば、撥水クロスでできたランチョンマットを買えば、最初から縫ってあるのでさらに早く作れます。
大きなサイズの布を買った場合は、リコーダー入れや雨の日用の給食袋をお揃いで作ることもできます。
100円ショップ、アウトドア用品…ランドセルカバーのアイデアいろいろ
上記のランドセルカバーに使える手作り材料は、ほとんどが100円ショップで購入可能です。
そのほか、アウトドアが好きな家庭では 「登山やハイキングのリュックに使うレインカバーを子どものランドセルカバーにしています」という人も。
アウトドアブランドは、黒やグリーン、カーキなど落ち着いたカラーのものが多いので、男の子やかわいいデザインを卒業した高学年の女の子でも抵抗なく使えそうですね。サイズが合えばおすすめです。
まとめ
ランドセルの市場価格の相場は、少子化の影響もあってかますます上昇しているようです。 できるだけ長く大切に使ってもらえるよう、雨の季節が始まる前に、お気に入りのカバーを用意してあげるのもいいですね。
文/高谷みえこ 写真提供/kyonntra(iStock)