子どもは「公園遊び」が大好き。楽しく遊ぶのは嬉しいことだけど、夕飯の買い物や準備や、洗濯物の取り込みなど…ママの頭の中はやることでいっぱい! そろそろ帰りたけど「まだ遊ぶ!」と言い張る子どもにイライラ。そんな経験は誰にもありますよね、子どもが公園から帰りたがらないとき、どのように対処するのがよいのでしょう?
公園からそろそろ帰りたい時の言葉がけの工夫
あのヒーローが見ているよ!(泰葉さん/34歳/販売店勤務)
幼稚園の帰りに近所の公園に寄ってから帰るのが、5歳の息子の日課になっています。遊んでいるうちに他のお友だちも集まってきて、だんだん楽しくなってくると「帰らないー!」が始まります。 「16時半になったら帰ろうって、約束してたよね?」と言っても、「いやだ! まだ遊ぶ!」の一点張り。このやり取りを、何度も何度も繰り返す羽目になるのですが、先日ちょっと効果的な声かけを発見しました。 息子は「ある戦隊モノ」の大ファン。そこで「戦隊ヒーローが見てるよ!」を決め文句にしたんです。「ママとの約束守れるかな? ヒーローが遠くから見てるよ!」と帰宅を促すと、「よし、帰ろう!」となって、お片づけまでして得意顔。 お約束を守れたときはたくさん褒めて「明日もまた公園に行こうね!」と話しています。無理やり引きずって帰ることには抵抗があったので、息子にぴったりの方法が見つかって良かったです。目先のご褒美を小出しにする(睦美さん/35歳/公務員)
6歳の娘は公園遊びが大好きなのですが、なかなか帰りたがらないので毎回苦労します。幼稚園の後に寄るのですが、家事もしなくちゃいけないしそろそろ帰りたい…こういうときは、目先のごほうびで公園以外に関心を向かせています。
「おやつは何にする? ◯◯と△△どっちを食べるか、選んでいいよ!」
「晩御飯なににするか決めながら、一緒にお買い物行こうか」
「クレヨン出してあるから、お絵かきする?」など。 もちろん毎回うまくいくわけではありませんが、「帰ろうかな」という気になるようです。このとき大切なのは、娘に選択権と決定権を与えること。無理に連れて帰ろうとすると大泣きして大惨事になりますでの、できるだけ娘自身に決めさせて、自分で気持ちを切りかえるのを待つようにしています。
癇癪が起こったときは「待つ」のみ(翠さん/35歳/看護師)
3歳の娘は癇癪もちです。公園から帰る時間や、遊具で遊ぶ回数を約束して、優しく説明していても全然うまくいきません。あげくの果てに「いやー! ギャー!」と、大泣き大暴れに発展してしまいます。 癇癪を起こすと、怒っても諭してもまったく通用しません。根気がいるのですが、やはり「待つ」のがたったひとつの策です。「ずっと遊んでいたいよね、帰るの嫌よね」と共感しながら、クールダウンするのをただただ待つのです。 すると、ひとしきり泣いたら気持ちを切りかえられるようで、自分から「おうち帰る」言い出します。あの手この手でなだめようとするよりも、帰りたがらない気持ちに寄り添う声かけをするのが、事態の収拾が早いです。 公園に行くときは、その後の時間に余裕があるときに。子どもにはサバを読んで、15分くらい前倒しの帰宅時間を伝えるようにしています。
帰りたくない気持ちに寄り添った対応を
公園からすんなり家に帰るのは、ママたちにとって至難の業です。とはいえ、帰りたがらない子どもの気持ちも理解できます。楽しい提案をセットにするなど、子どもが気持ちを切り替えるきっかけになる、ちょっとした工夫をしたいものです。
ライター:芦名柚希
看護師ライターとして活動。優しいものの家事レベルが極めて低い夫と結婚後、現在は3人の子どもの母親業に奮闘中。女性の多い職場や、ママ友の世界にも身を置き、世間の厳しさを実感。ブレずに、自分らしく生きていきたいと思う今日この頃です。