100-1

みなさんの夏休みの予定はもう決まっていますか?旅行に行ったり、実家に帰ったりと、お出掛けの機会も多いと思いますが、そうそう毎日出掛けてもいられませんよね。そんな時には涼しい部屋で、映画を見るのはどうでしょう。小学校高学年のお子さまと一緒に見たい、オススメの映画を3本ご紹介します。


<1.スタンド・バイ・ミー>

スタンド・バイ・ミーは1986年のアメリカ映画です。原作はスティーブン・キング。彼の作品は数多く映画化されています。ホラー映画の「キャリー」「ペット・セメタリー」や、「グリーン・マイル」などは日本でも公開され人気となっていましたので、ご存じの方も多いと思います。


ゴーディ、クリス、テディ、バーンは小さな町に暮らす、家庭環境も性格もまったく違う12歳の少年たち、けれど不思議とウマが合い、いつも4人でつるんでいます。


ある日バーンの提案で、4人は行方不明になっている少年の死体を探すため、親にうそをついて2日間の冒険に出掛けます。


死体探しの旅はもちろん順調に進むわけもなく、4人はさまざまな恐怖や障害に直面しながら、それでも引き返さずに進み続け、ついに少年の死体を発見します。


しかし、そこに死体を横取りしようと、不良グループたちがやってきて…。 親に黙って子どもたちだけでの2日間のサバイバル。男の子なら誰でも憧れるシチュエーションです。彼らはまだ子どもですが、この冒険が終わったら、4人とも別々な道を歩み、きっと一緒にはいられないということが分かっています。


だからこそ、すぐそばにある恐怖の中で、4人は隠していた心の中を包み隠さずに打ち明け、信頼と友情で深く結ばれます。


そのあたりの描き方がもう本当に絶妙にうまく、だからこそこの映画が不朽の名作と言われているのだなあ、と納得できます。


虐待や肉親の死、犯罪など、かなりヘビーな問題が話の中には出てきますが、半ばあきらめながらも、それにあらがいたいという彼らの気持ちや言葉が、彼らよりもずっとずっと恵まれた環境にいるみなさんの子どもたちに、何かを感じさせてくれるでしょう。


<2.バック・トゥー・ザ・フューチャー>

バック・トゥー・ザ・フューチャーは1985年のアメリカ映画です。監督はロバート・ゼメキスですが、この映画の製作総指揮者であるスティーブン・スピルバークの映画、というイメージが強いかも知れません。


1985年に公開された映画なので、タイムマシン周りの機械類はタッチパネルでなく、プッシュ式のボタン、束になったケーブルなど、どことなくノスタルジックな雰囲気です。今の子どもたちが見たら、逆に「新鮮」と思うかも知れません。 マーティはエメット・ブラウン博士(通称ドク)の研究所に入り浸る学生。うだつの上がらない父と口うるさい母、ぱっとしない兄、姉になんとなく嫌悪を感じつつ毎日を過ごしています。


ある日ドクが「自分はタイムマシンを発明した」といい、マーティにデロリアン(スポーツカー型のタイムマシン)を見せます。


ドクの長年にわたる研究成果を喜ぶマーティですが、ドクにタイムマシンの燃料であるウランをだまし取られたマフィアにより、ドクは銃で撃たれてしまいます。


助けるには過去に戻るしかない、そういってデロリアンに乗り込み、過去に戻ったマーティは、そのせいで自分の存在が未来から消えてしまうというピンチに立たされ、なんとか未来を元に戻そうと悪戦苦闘しつつ、若き日のドクと協力して現代に帰ろうとするのですが…。 家族の写真から、両親の子どもである自分達がどんどん消えていく恐怖や、それを阻止するための悪戦苦闘ぶり、若き日のドクとのコメディータッチなやり取りなど、色んな感情がジェットコースターのように湧き上がってきます。現代に帰る時間も刻々と迫ってくるし、もうほんとに何でこんなにギリギリなのよー!と手に汗を握りながら、子どもたちと盛り上がりましょう。