■畳を長持ちさせるコツは湿気対策!
畳は消耗品で、使っているうちに徐々に劣化していってしまいます。とはいえどのような使い方をするのかによって、その長さは変わってくるものです。正しい使い方をして、できれば長持ちさせたいところですね。 畳を長く快適に使い続けるためのコツは、ズバリ湿気対策にあります。畳はもともと、空気中の湿気を吸い取る能力が優れていると言われています。湿気対策をしないまま放置すると、カビやダニの温床になってしまう可能性があります。 畳敷きの部屋にはこまめに風を通すことで、湿気をこもらせないよう工夫するほか、湿度が高い時期には除湿器なども上手に活用してみてください。エアコンのドライ機能を使用するのも効果があります。 もしもダニやカビなどのトラブルが気になってしまったら、できるだけ早い段階で適切な処置をしましょう。消毒用アルコールでカビを除去したり、天日干しをしてダニをやっつけたりすれば、快適な状態を取り戻せるはずです。 また畳の部屋に絨毯を敷いて使う方もいますが、避けた方が無難です。畳の呼吸を妨げ、より湿気をこもりやすくしてしまいます。
■畳の交換目安とは?
どれだけ大切に使っていたとしても、畳は永遠に使えるわけではありません。快適な環境を維持していくためには、適切な時期に畳の交換を行うことも大切なポイントとなります。 畳を使い始めて2~3年が経過したら、裏返しという交換作業を行いましょう。畳の表面に貼ってあるゴザをいったん取り外し、裏返しにして再度貼り付ける作業のことを言います。裏返すことで畳の表面が美しい状態に戻ります。 裏返しのコツは、最初に畳を貼ってから時間を空け過ぎないことです。2~3年であれば表面のゴザはまだそれほど劣化しておらず、簡単な作業で新品のような風合いを取り戻すことができます。 さらに年数が経過して、再度畳の劣化が気になってきたときには、表替えという交換作業を検討してみてください。 この作業は、畳に貼ってあるゴザを新しいものへと取り替えて貼り直す作業のことを言います。表面がスッキリ美しくなりますから、和室の雰囲気もガラリと変わることでしょう。 15年程度が経過したら、芯材から全てを取り替える作業が必要となります。 普段何気なく使用している畳は、交換作業を忘れてしまいがちなもの。とはいえ交換作業も大切なメンテナンスの一つですから、忘れないようにしてください。
■まとめ
和室で使われている畳は、日ごろから正しいお手入れを実践することで、清潔で快適な状態をキープしやすくなります。和室も数も減っている現代ですが、限られたスペースだからこそ、しっかりとメンテナンスしていきたいところですね。 まずは自宅の畳の掃除を正しい方法で実践してみて、交換タイミングについても検討してみてください。 和室がもっと快適な空間になれば、家族みんなで過ごす素敵な時間も増えるのかもしれませんね。