4〜5年ぶりに体重が戻り「健康がいかに幸せか」
── 2か月弱の入院を経て、退院後に感じたことは何ですか。
福田さん:体が回復して思うのは、「健康がいかに幸せで恵まれていることか」ということです。自分の心身をコントロールしながら健康な状態を保つことが本当に大事。もともと食べることが大好きで、むしろ食べすぎてしまうくらいだったのですが、食べられなくなった時期があったからこそ、今、食事を美味しくいただけるありがたみを感じています。4〜5年ぶりに体重も戻ってきました。
本当によくないのですが、朝食が基本だと小さい頃から言われてきたのに、産後は忙しさを理由に朝ごはんを抜いてしまっていたことが多くて。子どものことが優先で自分はあと回しになりがちだったので、もう絶対しないよう気をつけています。今は「自分の健康が子どもの健康」だと思って、自分を整えることに注力しています。
漢方薬を飲みつつ、食事も栄養バランスを考え、体を冷やさないことも気をつけています。朝起きてまず白湯を飲み、そのあとお粥を食べます。寝る前にはハチミツを食べて、ストレッチをして、質のいい睡眠を心がけて。ここまで徹底した生活改善をしているのは人生で初めてですが、もう二度と大変な思いをしたくないので頑張っています。
8月から音楽活動再開を決めた
── 体調が戻ってきたようで安心しました。8月から歌手活動を再開されると伺いました。復帰のきっかけを教えてください。
福田さん:周りから「また歌ってほしい」というお声はずっといただいていたのですが、ちょうど体が回復してきたタイミングで、「命をつなぐプロジェクト」のアンバサダーをしていただけませんかというお誘いを受けました。知多半島臨海部の企業緑地を、地域や行政などと連携して生物多様性の保全と持続可能な地域づくりをする活動なのですが、体調を崩した期間に自分ととことん向き合った経験が、活動と重なる部分がありました。
地球環境について考えていくと、自然のバイオリズムのように私の人生も大きな波があるように感じて。『青の呼吸』というタイトルのテーマソングを書き下ろし、人と地球環境が繋がっているというメッセージと、私なりに感じている命の大切さへの思いを乗せています。みなさんの期待に応えたいという気持ちと、やっと皆さんに届けたいものができて、ようやく届けられるところまで来たタイミングで再始動させていただく形です。
入院を経て変化した、歌うことへの思い
── ここ数年、音楽活動から離れていました。どのような思いでまた歌と向き合っているのですか。
福田さん: 療養期間の最後のほうは、歌の練習をしていたらスピーディに快方にむかいました。「歌は仕事」という前に、自分が歌うことを楽しむ姿勢が大事だと再確認しました。
入院中に、私の歌で癒されたと言ってもらえて、誰かの救いになるという体験ができたことは、自信に繋がりました。「子どもが元気で、自分が元気で今日も幸せ」という気持ちを日々噛み締めて、大事にするようにしています。今の私の思いを歌に乗せてみなさんにお届けしていきたいです。
取材・文:内橋明日香 写真:福田明日香