自分がここに立っているのは家族のおかげ
── また、同じプロレス団体スターダムにはフワちゃんがいます。フワちゃんとは2023年4月に初めてタッグマッチで対戦しました。
林下さん:最初にフワちゃんとの対戦を聞いたときは正直、複雑でした。私はプロレスに出会って人生を変える想いで入団したので「軽い気持ちで試合を組まれても…」って。でも実際、対戦してみるとフワちゃんのプロレスへの情熱を感じたし、ちゃんとプロレスを好きになってくれたんだって思って嬉しかったですね。試合後はすっかり好印象でした。彼女と私はキャラクターがまったく違いますが、今は会場で会えば雑談はしますし、一緒にプロレスを盛り上げていけたらいいなって思います。
── プロレスラーになったことで人生も大きく変わったようですね。
林下さん:ありがたいですね。ただ、自分が今ここに立てているのは、家族の存在があってこそです。子どもの頃はいつも家族がいて、岩手から奄美大島、愛知、小豆島など、いろいろな場所で暮らしましたが、家族の存在のおかげで寂しい思いをすることはありませんでした。家族を尊敬し、家族が大好きすぎてコンプレックスを抱いた時期もありましたが、その先にはプロレスラーの道が待っていました。
今は結婚して子どもがいるきょうだいもいるし、住んでいるところもみんなバラバラです。でも大家族で育ち、お金はなくても十分すぎるほどの愛情を家族から注いでもらいました。みんなに支えてもらったおかげで、今は自分に自信を持ってリングに立てていると、家族にはとても感謝しています。
取材・文:松永怜 写真:林下詩美