トレンドは没入体験!進化する工場見学

丹羽桃子
湖池屋さんの工場見学では製造ラインに流れてきたポテトチップスを食べられる

── それは工場見学が丹羽さんの運命を決めたと言っても過言ではないですね。ちなみに台湾をはじめとする海外の工場にも行かれたのですか?

 

丹羽さん:台湾ではパイナップルケーキや靴、歯磨き粉、アメリカやメキシコではビールの工場見学に行きました。もちろん海外の工場見学も面白いですが、日本の工場見学のすごさを改めて実感させられます。

 

海外の工場見学は有料のことが多く、どちらかといえば自由に見てくださいという感じで解説や演出があるところは少ないです。でも、日本はおもてなしが非常にすごいですよね。ガイドさんの案内があったり、しっかり説明書きがあったり。試食やお土産もあるなど、どこもゲストを楽しませようとする気持ちを感じます。

 

── 海外よりもエンターテイメントに富んでいる?

 

丹羽さん:私が工場見学をエンターテイメントにしたひとつだと思っているのは、江崎グリコさんの工場見学です。なかでも埼玉にあるグリコピア・イーストは特にすごくて、入り口でまずグリコのゴールインマークがお出迎えしてくれて、製造ラインも遊園地のようにかわいらしい。グリコのおもちゃが1500点以上飾ってあるなど、テーマパークに来たようなワクワク感が体験できます。ポッキーのチョコをつけるところは企業秘密なのですが、そのイメージ映像をのぞき見るような演出があったり、スタジオのような場所で大人も参加できるクイズ大会があったり。優勝すると景品がもらえるのも嬉しいですね。

 

── 工場見学も日々、進化しているのですね。

 

丹羽さん:最近ではプロジェクションマッピングやVRを使った、没入感を感じられるような演出が流行っていると思います。また、その場に行ったからこその体験を重視している企業も増えている印象です。 7月から一般見学がスタートする岐阜にオープンしたばかりの「湖池屋GOGO!ファクトリー」では、ガラス越しではなく、実際に製造ラインに入ることで臨場感のある体験ができたり、揚げたてのポテトの試食、世界に一つだけのオリジナルポテトチップスづくりができたりする体験なども。きっと工場見学はこれからも今後も私が想像できないような進化をしていくと思うので、楽しみです。

 

取材・文:酒井明子 写真:丹羽桃子