熱々の餃子の皮を包むのに大苦戦

投稿で話題になったのはラーメンでしたが、実は今回の作品の中でいちばん難しかったのは餃子だったそうです。
「アイロンビーズ専用の丸いプレートで餃子の皮を作ったのですが、アイロンの温度、アイロンがけの強さ、熱いうちに包むという作業すべてが難しく、今ある技術をすべて使いきりました。なかには具を入れているのですが、熱々の柔らかいうちに皮を包むのが本当に大変でした」
数年前からアイロンビーズにのめりこみ、今はアイロンビーズ作家としても活躍する藤木さん。藤木さんいわく、アイロンビーズを上手に作るコツは、小さいものから練習していくことだそうです。
「作品が大きくなるとアイロンをかける範囲が広くなり、アイロンがはがれたり壊れたりすることがあるため、小さいものからつくるのがおすすめです。また、通常のアイロンビーズはサイズが大きいため、キャラクターなどデザインが複雑なものはどうしても作品が大きくなってしまいがちです。なので、まずはキャラクター以外の小さいものから作り、アイロンがけを何度か試してみてください。そうするうちに、アイロンの温度、アイロンがけの強さ、アイロンビーズの溶け具合などが徐々にわかってきますよ。
色選びに関しては、センスです。私はどの色を選べばかわいくておいしく見えるのか、いつも重要視しています」
とはいえイメージだけでは作れないため、作りたいものが決まったら、写真やカタログ、食品サンプルなどをとにかくたくさん見ることから始めるといいそう。藤木さんが過去に大作のおせち料理を作ったときは、デパートやスーパーでもらってきたカタログを見ながら、作品を作っていったそうです。
「アイロンビーズは絵画のように、なにもかも自由というわけではなく、色も形も制限があります。そのなかで工夫しながら想像に近いものを作っていくというのが、非常に魅力的。また、立体作品が作れるというのも魅力のひとつだと思います。
作業自体は子どもでもできるくらいとても簡単なので、たくさんの方にアイロンビーズ作品を作って楽しんでいただけたら嬉しいですね」
取材・文:酒井明子 写真:おすし雑貨研究所、松